顧客に寄り添うアフターフォローを目指して

インタビュアー タージン(タレント)
鈴木 はい。実際見ていただいたほうがわかりやすいと思いまして。ざっくり言いますと、物の長さや角度などを精確に測定するための装置です。定規とか分度器とか、コンパスとかを使って行ってきたことが、この装置ではすべてデジタル化されていると思ってもらえればわかりやすいのではないでしょうか。さらに測定だけではなくスキャンもできるので、CADデータとの比較照合も可能なんです。
タージン それはすごい! となると、次は鈴木社長の会社設立に至る歩みが気になります。
鈴木 私は2021年現在35歳で、これまでで一番長く携わった仕事は、構造解析ソフトウエアを扱っている会社のカスタマーサポートです。主に工業分野のユーザーから寄せられる問い合わせに応え、多いときには1人で500社ほど受け持っていました。
タージン 500社とは驚きです。その経験は、大きな糧になっていそうですね。
鈴木 はい。8年勤務した間に、開発側の自分たちが見落とすような、お客様のつまずきやすいポイントをいろいろ知れたのはとても有意義でした。ただその半面、たくさんの問い合わせを次々にさばくような対応になりがちで、個々のお客様の“顔”が見えないことが気になっていました。