加工工作図・展開図のCADデータ製作

インタビュアー タージン(タレント)
影山 金属製品はもともと、平たい板の金属を何回も曲げて立体化して完成させます。適当に曲げればいいわけではなく、つくる前に正確な図面、設計図が必要なんです。小学生の時、サイコロの展開図をつくりませんでしたか? もう少し複雑ですけど、簡単にいうと、あれと同じようなものを製作しているんですよ。
タージン サイコロを構成している面を折り曲げて、立体的にしていく展開図ですね。ただ、紙と違って金属は素材によって厚みもあるし、そんな簡単にはいかないですよね。
影山 そうなんです。金属は紙とは異なり厚みがあるから、曲げた時に外側が伸び、内側が縮んでしまいます。そういった細かい伸びも含めてきちんと計算していく必要がありますから、紙の展開図よりも複雑になります。
タージン 確かに紙と違って、きっちりパッキリ折れるわけではありません。緻密な計算が必要になるのも当然ですね。
影山 そういった細かい作業は昔、手仕事でした。でも現在はコンピュータを用いた3D CADも普及してきて、便利になりましたね。