構造物の内部を壊さず調べる非破壊検査

インタビュアー 狩野恵輔(野球解説者)
福井 非破壊検査とは、構造物を壊さずに内部の状況を調べる技術です。超音波やレーダーを駆使して、コンクリート構造物などを外側から検査することで、ひび割れのような劣化がないか、あるとすればどこにどの程度の規模の劣化があるのかを知ることができるんですよ。
狩野 建築物が劣化しているのを知らずにそのままにしていたら、崩壊の危険がありますし、大勢の人が事故に巻き込まれてしまう可能性が高まりますよね。そんな事態にならないよう、社会インフラの構造物を調査することが福井社長のお仕事というわけですか。
福井 はい。例えば非破壊検査は構造物の耐震補強する際も役に立つ技術です。耐震補強をするときは、鉄骨がどこにどういうふうにどのような状態で入っているか調べなければなりませんからね。また、ひび割れを直す際も建物の外側から修理したほうがいいか、内側から進めるべきか判断するために、非破壊検査による調査が欠かせないんです。