
インタビュアー 駒田徳広(野球解説者)
小田 今から30年以上も前の1980年代、22歳のときからです。高校卒業後、社会に出てしばらくはいろいろな仕事をしました。4年間で13くらいの仕事を経験しましたよ(笑)。
駒田 それはすごい! いろいろな業界を見たうえで、現在の不動産業界にたどり着いた、と。
小田 そうですね。たまたま知り合った人に勧められた不動産会社に、営業として入社したのが始まりでした。それまでは溶接工やトラックのドライバーなどをしていたので、スーツを着る仕事がまぶしく見えたものです。
駒田 不動産会社に勤めてみて、すぐに向いていると感じたのでしょうか。
小田 最初からはっきりそう自覚したわけではありませんでした。というのも、実は、私はもともとあまり喋るタイプじゃなかったので向いていないと思ったんですよ。ただ、当時の上司から「営業の仕事は自分の話術で成功するものではなく、本当は相手の話をどれだけ聞けるかの勝負なんだよ」というアドバイスを受け、前向きになれたことを覚えていますね。