祖父の急死で会社を継ぎ経営者に

インタビュアー 矢部美穂(タレント)
小沼 ありがとうございます。弊社はこの本社を拠点に東京都や埼玉県、千葉県、神奈川県、新潟県、愛知県など、さまざまな地域で屋根工事全般を施工しているんですよ。
矢部 興味深い屋根工事のお仕事については後ほどじっくりお聞きしたいと思います。まず、小沼社長が職人の道に進んだきっかけを教えていただけますか。
小沼 私は、瓦工事の職人だった祖父の仕事を18歳のときから手伝うようになりました。もともと自分の頭で考えながらものづくりをするのが大好きだった私は、お客様に「ありがとう」と感謝の言葉をかけていたただける職人の仕事にのめり込み、祖父と二人で力を合わせ突き進んできたんです。
矢部 お祖父様の背中を見て育ったのですね。そして、順調に独立したのでしょうか。
小沼 実は、一緒に働き始めてから5年後に祖父が不慮の事故で他界してしまったんですよ。23歳で未熟な職人だった私は、この仕事を続けるべきかやめるべきか悩みました。しかし、自分を成長させてくれた大好きな仕事を中途半端なままやめるわけにいかないと決心しまして。祖父が経営していた会社をそのまま引き継ぐことにしたんです。それからは大きな責任を背負い、一心不乱に仕事に取り組む日々が始まりました。