サービス料金の常識に疑問を持ったのが原点

インタビュアー 狩野恵輔(野球解説者)
河村 いえ、以前はまったく違う業種にいたんですよ。社会人の第一歩は、私が育った加古川市の農協職員でした。それから自動車の整備工に転職したものの、作業中の怪我で続けられなくなってしまいまして。それならばと、もともと好きだったパソコンの資格を取って、今の業界で再出発したというわけです。前職は、最大手のパソコン修理会社に所属していたんですよ。
狩野 察するに、河村代表は数字に強く、手先も器用なようですね。パソコンの仕事で独立を決意されたのは、何かきっかけがあったのですか?
河村 一番は、お客様に請求するサービス料金に関することです。前の修理会社では、たくさんの経験をさせてもらったと思っています。修理やメンテナンスのスキルが向上したのと同時に、料金の内訳がどうなっていて、会社の利益分がどれだけ上乗せされているのか、業界の実態をすべて知ることができました。実は私、入社した頃から料金が高いなと思っていたんですよ。
狩野 そうだったんですか。私がそうであるように、一般の方はパソコンのことをよく知りません。修理にこれだけかかりましたと明細を見せられたら、それが適正価格かどうかもわからないから納得してしまうでしょうね。