
インタビュアー 鶴久政治(ミュージシャン)
矢口 これまでに、飲食業や建設業、介護業などさまざまな職種を経験してきまして。建設の仕事では営業も経験し、やりがいを感じていました。また、介護業界ではまっすぐで欲がなく、駆け引きをしない利用者様に、心が洗われる日々でしたね。
鶴久 働く喜びを感じる職場だったのですね。
矢口 はい。ただ、後輩を育てる機会を得られない環境だったんです。自分の中にある「人を育てたい」「マーケティングを学びたい」という思いを叶えるべく、営業の世界へ飛び込みました。最初の2ヶ月間は大変でしたね。優秀な人の営業を完璧にコピーしても、まったく成績が出ない。悩みに悩んで先輩に相談したところ、「自分なりにやってみたら」とアドバイスをいただきまして。それに従ってみると、売り上げが上がり、多くの実績をつくることができたんですよ。商品を売るというより、自分を売る意識でしたね。今の仕事でも、自分の人生経験が役立っていると感じますよ。
鶴久 矢口社長の、安心感を与える声のトーンや語り口調は、介護職の経験が活きているのではないでしょうか。
矢口 そうかもしれませんね。お客様のお話をうかがっていると、どんなに素晴らしい商品も、知ってもらう機会がなければ売れないという問題に突きあたります。販売方法がわからない、交渉ができない、価格設定がわからない、そんな悩みを持つ企業と、可能性がある商品をプロモーションしていきたいというのが、一番の願いです。

矢口 誰しも可能性に満ちあふれていますから、大切に、時間をかけて一人ひとりの個性や特徴を引き出すようにしています。そうしているうちに、失敗しても、ともに立ち上がっていけるかけがえのない存在へと成長を遂げてくれる。失敗からは、大きな学びを得ることができます。それを分かち合える仲間と、いろいろなことに挑戦していきたいですね。
鶴久 矢口社長の持って生まれた心意気を感じさせるお話を、ありがとうございました。さらなるご発展を、楽しみにしています!
「仕事を楽しむ」とは‥
スタッフ全員で、同じ方向に向かって進むことです。一緒に失敗して、一緒に立ち上がり進んでいきたいですね。
(矢口卓哉)