
インタビュアー 水野裕子(タレント)
亀田 簡単に言うと、建築関連の見積もりですね。例えば、コンクリートや鉄筋、ガラス窓など建築工事に関わる資材を、設計図から算出するんです。それぞれの数量に単価をかけることによって、全体的な工事費も見えてきます。
水野 確かに言われてみれば、見積もりがないと始まらない世界ですもんね。これまでにどういった建物の積算に携わってこられましたか?
亀田 以前に働いていた会社では、名古屋を代表する、「大名古屋ビルヂング」などを手がけました。大きな案件となると、一般住宅をつくるときにかかる費用とは桁が違いますよ。
水野 そんな大型案件まで! 非常に重要なお仕事であるにも関わらず、これまで全然知りませんでした。
亀田 建築業界の中でも、裏方の裏方のような存在ですからね(笑)。ただ、海外で積算士は、ゼネコンや一級建築士に並ぶほど認知された存在なんですよ。海外の場合だと、コスト面で不透明な部分をなくしたいと考える方が多いので、それだけ重要視されているんです。
水野 ぜひ日本でもそうなってほしいですね。しかし、それだけ仕事としてもハードなものなんでしょうか?

水野 そんな短い期間で数字を出さないといけないのですね! 体力勝負の仕事な気もします。
亀田 おっしゃるとおりです。そのうえ、ミスは絶対にできません。だからこそ、いかに早く、丁寧に仕事ができるかを重視しています。作業スピードが早くなれば、残りの時間をチェックする時間に当てられますからね。