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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

精神を病む利用者を
訪問看護で支え続ける

 

一人ひとりと真剣に向き合い信頼関係を築く

 
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畑山 井上代表のお言葉を聞いて、ハッと我にかえる方も多いと思いますよ。
 
井上 ありがとうございます。訪問看護ステーションは、法律で看護師を3名以上確保することが義務付けられています。起業したばかりの会社で、自分以外に2名の看護師を採用するとなると、独立してすぐの頃から最低3人を養える利益を上げなければいけません。私のように何のバックボーンも持たず、個人で訪問看護ステーションを立ち上げようとする看護師は全国にいるのものの、まず、ここでつまずいてしまうケースがとても多いんです。
 
畑山 なるほど。独立するにはハードルが高い業種なのですね。
 
井上 そうなんです。しかし、私は常勤の看護師だけでなく非常勤の看護師や事務のスタッフも雇用して万全の体制を構築しました。そして予定どおり、2018年に弊社の活動をスタートさせることができたんです。
 
畑山 一度定めた軸は絶対にぶらさない。井上代表の行動力には感心させられますよ。それでは、あらためてライジング訪問看護ステーションさんの業務内容を詳しく教えてください。
 
井上 精神科の訪問看護と一口に言っても、利用者さんの主な病気は統合失調症、双極性障害等、さらには認知症、ひきこもりなども対象となります。その中で弊社の役割は、在宅の利用者さんと病院と地域をつなぐ切れ目のない支援をすること。その支援がないと、精神を病んでいる利用者さんは結局「入退院を繰り返す」という悪循環に陥ってしまうなど、負の連鎖が生じてしまうんです。
 
畑山 ただ訪問して看護をするだけではいけないのですね。そんな中で、井上代表やスタッフのみなさんが、日頃から心がけていることは何でしょう。
 
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井上 やはり精神疾患の利用者さんは、私たちの態度や言葉遣い一つで反応が大きく変わります。ですから訪問の際は「脱いだ靴はどこに置けばいいですか」「どこに座ればいいですか」「カバンを置いてもいいですか」などとしつこいぐらいにお尋ねし、利用者さんの許可を得るよう心がけてますね。
 
畑山 そうだったのですね。そのきめ細かい心遣いに、良い反応が返ってくると嬉しいでしょう。
 
井上 畑山さんのおっしゃるとおりです。ほとんどの利用者さんは飲み物やお菓子を出してくださるなど、私たちを精一杯もてなしてくれようとするんですよ。その思いをしっかりと受け止めて尊厳を守り、一人ひとりの利用者さんと真剣に向き合って信頼関係を築く。また「訪問してあげているのではなく、訪問させてもらっている」という思考と姿勢。これこそ、弊社の訪問看護で最も大切にしていることなんです。
 
 
 
 

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