卒業式の翌日からプラント配管工事の仕事に

インタビュアー 千葉真子(陸上指導者)
宇佐川 もともと、私の父がプラント配管工事の職人だったんですよ。その背中を見て育った私はものづくりに興味を持ち、母によると2、3歳の頃から「お父さんと同じ仕事をする」と言い張っていたそうです(笑)。やがて高校を卒業し、プラント配管工事を手がける会社への入社が決まりました。一刻も早く働きたいとの思いから、卒業式の翌日から勤務しまして。さまざまな経験を積み、この業界の良い面も悪い面も目の当たりにしてきました。
千葉 卒業式の翌日からですか! 宇佐川社長の熱意が伝わりますよ。独立に踏み切る転機となった出来事はありますか?
宇佐川 はい。入社してから3年後、「新しい会社を立ち上げるから来てほしい」と知人に声をかけられ、最初の社員として入社しました。そこで知識や技術に加え経営についても学びながら、現場で知り合った職人を次々と呼びスタッフ十数人の規模へ拡大していったんです。
千葉 人材育成や経営まで任されたことで、いよいよ独立への道筋が見えてきましたね。
宇佐川 そうですね。この業界に入ったときから独立願望は持っていました。そこで7年後の2013年に、まず個人事業主として独立したんです。豊富な横のつながりで面倒を見る職人も増えてきたので、より良い仕事環境を提供するため、2018年に弊社を設立しました。