エアコンやIHコンロ、照明器具の取り付けなど、生活に関わる電気工事に幅広く対応している株式会社エジデン。だが、手がける業務の実態はそれだけにとどまらない。たとえ電気工事以外の案件でも、取引先からの要望があれば迅速、丁寧に対応する。「どんな小さな依頼にも応え続けることで、スタッフの技術向上にもつながった」と話す絵島崇代表取締役。ベトナムで新規事業にも取り組むなど、業種に縛られない柔軟な事業展開の先にある理想の企業像とは。
職人として成長する喜びから電気工事業に

インタビュアー 狩野恵輔(野球解説者)
絵島 ええ、関西生まれで阪神タイガースファンの妻とは、セ・パ交流戦の期間中、よくどちらを応援するのかでぶつかります(笑)。
狩野 そういうお話をうかがうと、非常に親近感を持てますね(笑)。福岡から大阪へ出てきたのはいつですか?
絵島 25歳のときです。若い頃にバンド活動をしていた縁で、音楽レーベルのオーディション審査員を務めていました。電気工事業界に入ったのは、その業界で長く働いていた友人に誘われたことがきっかけです。2009年に一緒に起業し、2017年からは株式会社エジデンとしてワンオーナーで事業をスタートさせました。
狩野 電気工事で食べていこうと思った理由はなんだったのでしょう。
絵島 職人に憧れの気持ちがあったことと、働く中で知識や技術を身につけていくことが楽しかったからでしょうね。自分が一歩一歩、職人に近づいていることに喜びを感じていました。