大阪府摂津市を拠点に、古紙回収やリサイクル事業を手がける旭宝資源株式会社。父から事業を受け継ぎ、経営を切り盛りしているのは代表取締役の右松英希氏だ。外国の政策による影響で再生品の相場が下がるなど、リサイクル業界が厳しい状況に見舞われる中、頼もしいスタッフたちと共に、逆境に立ち向かっている。そんな右松社長に、リサイクル業界が抱える課題とスタッフへの思い、そして今後への意気込みをうかがった。
古紙の回収を主軸にリサイクル業を展開

インタビュアー 狩野恵輔(野球解説者)
右松 ありがとうございます。これはコモンマーモセットという小型のサルで、事務所で飼育しているんです。人懐っこくてかわいいんですよ。
狩野 遊び心にあふれていて、仕事の疲れも癒されるような素敵な環境だと思います。それではまず、右松社長のこれまでの歩みからお聞きします。社会人第一歩からこの業界だったんですか?
右松 もともとこの仕事は父がやっていて、私は25歳の時にリサイクル業界に入りました。それまでは旅行会社に勤めていたんですよ。父が高齢になったことで廃業するかどうか迷っていた時に、それならばと私が事業を受け継いだんです。
狩野 なるほど。お父様がリサイクル業を営まれていたんですね。では、詳しい事業内容も教えてください。
右松 ご家庭から出る一般古紙や工場・店舗などの産業古紙の回収のほか、企業の機密書類を回収して厳重な処分・処理を行っています。また、プラスチックや発泡スチロールの回収にも対応しておりますよ。