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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

旋盤加工で築いた信頼と 優れた技を次世代へ継承
有限会社比良精機 代表取締役 比良紀行

 
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インタビュアー 狩野恵輔(野球解説者)
狩野 大阪府西淀川区を拠点に、試作品などの製作を行っている有限会社比良精機さん。旋盤加工、フライス加工を駆使しているそうですね。まず、比良社長の歩みと御社の沿革をお聞かせください。
 
比良 比良精機は、1978年、先代である父がガレージ1台分の敷地に汎用旋盤1台を入れて創業しました。以来、旋盤加工一筋で、今では最新CNC旋盤機を8台設置しています。私は父から仕事を学び、15年ほど前から経営を任され、今年2019年9月に名実共に事業を承継しました。
 
狩野 歴史のある企業なのですね。これまでには、さまざまなご苦労があったことでしょう。
 
比良 そうですね。仕事が順調になったときに、作業場も手狭になり何度か移転をしてきました。しかしその後、バブル崩壊やリーマン・ショックのあおりを受け、2度ほど借金を抱えてしまいまして。父は、本当はもっと早く私に事業を承継させたかったようです。でも、「多額の借金を負わせるわけにはいかない」と返済のメドがつくまで先送りにし、返済に尽力していました。
 
狩野 お父様が経営されている時代は、山あり谷ありの激動期だったのですね。まさに、日本の町工場や中小企業の歴史の縮図を見るようです。
 
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比良 大変なことがあっても、父は常に実直でした。不景気の中、脳梗塞で2ヶ月にわたって入院したときも、退院後すぐ作業場に復帰しましたからね。80代に入ってからも現場に出ています。そんな父を見てきただけに、バトンを受けて比良精機の代表となったからには、事業への情熱を受け継いでいこうと身が引き締まる思いです。
 
狩野 では、そんな比良精機さんの事業内容を掘り下げていきましょう。冒頭でご紹介いただいた8台のCNC旋盤加工機は、実に立派な機械ですね。
 
比良 ありがとうございます。私は旋盤加工を続けるなら思い切った設備投資も必要だと考えており、少しずつ導入していたのです。製品は1/100mmの狂いも許されませんから、加工機の質は大変重要です。弊社では、新幹線の精密部品も30年近くつくっており、300系からN700系まですべて手がけています。事故を起こしたという報告は一度もありません。
 
 
 
 

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