B+ 仕事を楽しむためのWebマガジン

経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

設計から施工までお任せ
経験豊富な一級建築士

 

床下に潜む見えない危険を徹底調査

 
glay-s1top.jpg
矢部 建物状況調査では、ニュースになっていない悪質な事例を発見なさることもあるのでしょうか。
 
唐澤 実際の事例をいくつか紹介しましょう。ただし、このような悪質な事例は、ごく一部の建設業者が行っていることで、大部分の建設業者は建築というものに対して真剣に取り組んでいることを忘れないでくださいね。
 
矢部 もちろんです。こちら、一つめの事例は・・・床下の写真ですね。
 
唐澤 ここにブロックが写っています。実はこのブロックは、施工時に余った材料なんです。持って帰るのが面倒だったのか、床下ならバレないだろうと考え、施工業者が放置して帰ったのだと思われます。
 
矢部 床下ならバレないだろうなんて、ちょっとずさんですね。
 
唐澤 そのずさんさが大きな危険を生むケースもあります。それがこちらの、床暖房リフォームを行った住宅の床下写真。こともあろうに、床暖房の配線がむき出しです。ショートでもしたら大火事になってしまいます。ほかにもゴミが散乱しているものや、バスタブ下の水漏れ、極めつけは、この床下換気扇を設置した事例ですね。建物の基礎部分に換気扇をはめ込む工事が雑だったため、基礎にヒビや隙間が生じています。
 
矢部 基礎って、建物の一番重要な部分じゃないですか! それを雑に工事するなんてひどいです。
 
glay-s1top.jpg
唐澤 しかも、施工を請け負ったのは大手ハウスメーカーだったんです。ずさんな工事を指摘した後の対応も、「すでに担当者がいない」や「当時の履歴が残っていない」といったものでした。
 
矢部 大手でもそういう対応に出るとは、ショックですね。だってこういうトラブルを避けたいがために、みんな有名なメーカーさんに依頼するわけでしょう?
 
唐澤 ネームバリューを安易に信頼する危険性は、建物状況調査そのものにも当てはまります。とある調査専門の財団法人の調査で問題なしと判定された建物に、私がセカンドオピニオンとして入り、ひどい雨漏りを発見したこともありました。
 
矢部 そんなことも実際にあるんですね。でも、調査専門の財団法人が気付かなかった問題を、なぜ唐澤さんは発見できたのですか?
 
唐澤 現場経験の有無でしょうね。実際に施工現場でさまざまな状況を見聞しているから、建物に潜む危険性への嗅覚が磨かれたんですよ。
 
矢部 経験という唐澤さんの強みも、掘り下げてうかがいましょう。
 
 
 
 

アーカイブ一覧

分野で選ぶ

バックナンバー

最新記事

話題の記事