リフォーム、リノベーションのプランニング、施工管理を行う株式会社(アールアンドアールドットシーオー)は、神奈川県横浜市の本社を拠点としつつ、顧客の紹介により東京都でも活発に事業を展開。有田康子代表取締役社長は住宅・インテリアに関する豊富な知識と設計スキルを武器に、女性目線のプランニングで好評を博している。そんな有田社長に、仕事にかける思いや、事業のもう一つの柱となるインスペクションなどについて聞いた。
少女時代のインテリア好きが子育て中に復活

インタビュアー 吉井怜(女優)
有田 はい。私が建築関連の仕事に就いたきっかけは、結婚して子育ての最中だった頃に、インテリアコーディネーターの資格を取ったことです。インテリアへの興味は、両親の影響で幼い頃から持っていました。子どものときに住んでいた家には、オーディオマニアの父が茶箪笥ほどの大きさのスピーカーを置いていたんです。また、インテリアもちょっと変わったものが多かったですね。白と黒のウシ柄の大きなソファもありました。
吉井 ウシ柄!? ちょっと想像がつきません(笑)。
有田 当時は父の転勤が多かったこともあり、簡素な暮らしをしていたように思います。ただ、そこに一点豪華主義的なこだわりのインテリアが混ざっていたのが、幼い私に強い印象を与えたみたいです。
吉井 なるほど。しかし、晴れてインテリアコーディネーターの資格を取得した有田社長が、リフォームに軸足を移したのはどういった経緯だったんでしょう?
有田 インテリアコーディネートの勉強のために通っていたスクールの先生に、「有田さんは設計に向いていると思うから二級建築士の資格も取ったら」と勧めてもらったことがきっかけです。気軽に言われたので驚きましたね(笑)。でも、「向いてるんだったらやってみよう」と決意しました。