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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

無農薬の食用バラで 心身を美と健康に導く
株式会社R-koko 代表取締役会長 後藤和子

 
プロフィール 長崎県出身。幼少期に戦争を経験。19歳で上京し、親族が営む赤坂の料亭で修業した。結婚を機に大阪府へ移住。事業家の夫とともにさまざまな事業を手がけた。2013年に(株)R-kokoを設立。近畿大学農学部の指導のもと、栄養価の高い食用バラ「ローズベジ」の開発に着手する。実現困難と思われた完全無農薬による栽培にも成功し、2019年にローズベジの収穫をスタートした。【ホームページ
 
 
 
誕生日プレゼントでもらったバラが美しすぎたため、「食べたいと思った」という株式会社R-koko(アールココ)の後藤和子代表取締役会長。それをきっかけに近畿大学農学部の指導のもと、2019年、美しく栄養価に優れたエディブルローズ「ローズベジ」が完成した。ローズの日である6月2日が誕生日であり、バラに縁のある後藤会長に、ローズベジの開発秘話と魅力、そしてローズベジから広がる農業の可能性についてうかがった。
 
 
 

近大農学部指導のもと、ローズベジを開発

 
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インタビュアー タージン(タレント)
タージン 化粧品や健康食品を販売している株式会社R-kokoさん。後藤会長と、営業担当の小林善雄さんも交えてお話をうかがいます。まず、後藤会長がこの事業を始めたきっかけを教えてください。
 
後藤 30代後半に体調を崩したとき、京都大学の教授から酵素を教えていただき、試したことで健康を取り戻したんです。それをきっかけに酵素の商品を販売するナットーファーム株式会社を立ち上げました。その後立ち上げたR-kokoでも健康に関する商品を取り扱い、現在は食用バラ「ローズベジ」を販売しています。
 
タージン ほぅ、バラとは意外ですね。
 
後藤 R-kokoの事業でモロッコを訪れた際、そこのバラ園で「なんてきれいなんだろう」と感動して、すっかりバラに魅せられたんです。商品開発の直接的なきっかけとなったのは、誕生日にバラの花束をいただいたことでした。あまりの美しさに「食べちゃいたい」と漏らしたところ、「食べるバラはつくれるよ」と、近畿大学の林孝洋教授がおっしゃったんです。そこで、近畿大学農学部の指導のもと、2014年からローズベジの開発を始め、今年2019年にようやく初めての収穫を迎えたんです。
 
タージン 研究開発に5年を費やしたローズベジが、いよいよベールを脱ぐわけか。お話を聞くのが楽しみだ!