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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

おいしくて身体にいい! アイデア溢れる治療食品
旭食品株式会社 代表取締役 野村一成

 
プロフィール 東京都出身。曽祖父が足尾銅山鉱毒事件の被害に遭い、陳情のために上京したことをきっかけに東京で生食・製粉事業をスタート。1958年に旭食品(株)を設立する。現存企業では初となる、パック入り調味料の製造販売を開始。また、治療食品分野で日本初となる減塩しょう油をキッコーマン(株)と共同開発した。同分野における最古の企業として、現在は約500種の介護・治療食品を扱っている。【ホームページ
 
 
 
日々の食生活で塩分やたんぱく質、カロリーの摂取量が気になる人もいるだろう。そういう人は、東京都足立区のJR北千住駅東口から徒歩5分、青いテントのお店を訪ねてもいいかもしれない。そこでは白米や餅、麺類にパン、お菓子など、スーパーのように多彩な食品が販売されている。それらの商品はすべて健康に配慮された介護・治療食品だ。店を運営するのは旭食品株式会社。治療食という分野を日本で初めてつくった老舗企業である。
 
 
 

日本初の治療食専門卸売会社

 
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インタビュアー 名高達男(俳優)
名高 介護・治療食品専門卸売業の旭食品株式会社さん。まず会社の成り立ちから教えてください。
 
野村 先祖は栃木県の農家でした。1870年代、曽祖父が足尾銅山鉱毒事件に遭い、被害者代表の一人として鉱業停止を求める陳情のために上京したんです。しかし、願いは叶わなかったうえ、地元の農地は汚染されて農業ができない。それで、東京で生食や製粉を販売する事業を始めたそうです。その中で、弁当などに付属するパックのしょう油やソースの製造が事業の主軸となっていきました。パックの調味料を製造する会社は、現存するところでは弊社が一番古いと思いますね。
 
名高 お弁当などで重宝するパックの調味料のパイオニアなんですね。今では少し方向性を変えて、塩分やカロリーなどを調整した調味料の販売を手がけていると聞いています。
 
野村 はい。父の代に、パックのしょう油を納品していたとある病院の方から、「塩分が少ないものはないのか?」と言われたことがきっかけです。そこで、大手のメーカーのキッコーマンさんに開発を依頼し、弊社が日本で初めて塩分調整しょう油の販売をしました。弊社が専門にしている治療食の販売は、そのときからスタートしたんですよ。
 
名高 今ではポピュラーな減塩しょう油も、誕生のきっかけは御社にあったんですね!