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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

働き方改革も変革の糧に
排水処理設備の製造会社

 

コスト3分の1の代行サービスを計画

 
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自社の事例をセミナーで発表
八木 御社の事業についても、あらためてうかがいましょう。
 
礒部 弊社の主力製品は、一次処理設備「五右衛門」と二次処理設備「回転児雷也」です。「五右衛門」の特長はあえて手動で処理することです。工場の生産ラインから排出される廃水は生産状況によって含まれている汚れの成分、そしてその濃度が変化しますから、オンタイムでの連続自動処理は難しい。ですから弊社の排水処理システムでは、1日分の廃水をいったん貯めて平均化し、処理する方式を取っています。1日1回の処理ですから、手動にしてもかかる時間は10分程度。人の目はどんなセンサーより正確ですから、手動で処理していただくことで確実にきれいな水を流すことができる。また、「回転児雷也」は微生物の力を利用した生物処理装置で、手間はとても少ないのに、高い処理能力が継続することが特長ですね。一次処理、二次処理、その組み合わせなど設計のパターンはいくつかありますが、全国356工場で弊社の排水処理システムを採用していただいています。
 
八木 それだけ多くの段ボール工場が導入しているのは、環境対策の意識が高まってきているからでしょうか。
 
礒部 ええ。持続可能な開発目標、SDGs(エスディジーズ)という言葉も浸透しつつありますが、世界的に見ても、企業に対して環境汚染防止の取り組みを求める声は年々増え続けています。企業イメージの向上のためにも弊社の製品をぜひ活用していただきたいですね。
 
八木 確か礒部社長は、お父上からお願いされるまで会社を継ぐつもりがなかったんですよね。それでも今や社長として経営戦略を立て、新たな事業展開を進めることができるのは、なぜだと考えていますか?
 
礒部 現場の知識が少なかったことが良かったのかもしれません。現場を知らない分、無茶な指示をしてしまったこともあると思います。でも、従来の“ディンクの常識”では考えられない変化を巻き起こせた気がします。
 
八木 野球先進国のアメリカで、球団経営に他業種出身の人材を積極採用しているのと同じだ。別の畑出身の人のほうが斬新なアイデアを出することもありますからね。礒部社長のことですから、今も何か新しいことを始めようとお考えなのでは?
 
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礒部 新規事業として、「ろ布リユースクリーニングサービス」の本格稼働を目指し、試験運用をしています。ろ布とは排水処理システムの一部分を担うフィルタープレスという機械にセットする布で、水と汚泥に分けるために使われます。これまで使用後のろ布の扱いはお客様に任せていました。捨てるお客様もあれば、社員さん達が大変な労力をかけて洗浄しているところもありました。それを私たちが回収、洗浄してお客様に返却すれば、お客様のコスト削減、職場環境の改善につながります。
 
八木 アフターサービスに関する事業ですね。どれくらいコスト削減できるのでしょうか?
 
礒部 金銭的なコストは約3分の1と試算しています。また、お客様による廃棄、洗浄が不要になるため、人的コスト削減も期待できます。作業代行によって、お客様の工場の働き方改革にも貢献できるかなと考えています。
 
 
 
 

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