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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

挑戦する姿勢を持ち続け
チョコで幸せを提供する

 

超ロングセラー商品「むぎチョコ」

 
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八木 松田室長のおじいさまが、現在の高岡食品工業さんを設立なさったんですね。戦後間もない頃では、相当なご苦労もあったと思います。
 
松田 ええ。明治時代の創業より長く続けてきた問屋から、急遽メーカーへと業種転換するリスクはもちろん、そもそもカカオ豆の取り扱いに関する知識やチョコレートをつくる技術もなかったので、親族から猛反対されたそうです。しかし、祖父は自らの意志を貫き通しました。そして、当時まだ数少ないチョコレート製造の技術を持っている大手メーカーさんに熱心にお願いして、そのノウハウを教えていただいたと聞いています。
 
八木 チョコレートの知識も技術もない中で、周囲の反対を押し切ってのスタート。まさに型破りな挑戦だったわけですね。チョコレートの製造は、設備をそろえるだけでも大変ではないですか?
 
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松田 そうですね。チョコレートの生産には大がかりな設備が必要となるので、新規参入はしづらい分野だと思います。しかし、弊社は設立当初からチョコレートにはそれだけの価値があると信じてチャレンジしてきました。市場のニーズにお応えし、続々と商品を送り出すため、設備投資を続けてきたんです。その甲斐もあって生産力を向上し、おかげさまでOEMにも対応可能な会社へ成長できました。最近も、新しい製造機械を導入したおかげで、これまでよりもはるかに効率的にチョコレートの加工ができるようになったんですよ。
 
八木 積極的に挑戦し続けるポリシーは素晴らしいですね。そんな高岡食品工業さんの商品で最も有名なのが、なんといっても「むぎチョコ」。私も少年時代から大好きなんです。いつ頃から販売されているんでしょうか?
 
松田 1972年の発売から40年以上にもわたるロングセラー商品です。チョコレートは夏になると溶けやすくなるので、どうしても売り上げが落ちてしまいます。当時、そうした悩みを解消するため、ポン菓子をつくっている知り合いの菓子メーカーさんが「麦のポン菓子にチョコレートをかけたらどうか」と提案してくださったそうです。食感が良く、溶けにくく、しかもおいしいチョコレートに仕上げるには、どのような配合をすればいいか。当時のスタッフが試行錯誤を繰り返し、寝る間も惜しんで開発したのが、このむぎチョコなんです。