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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

産業カウンセラーの力で エンジニアの仕事を支援
株式会社リソラ 代表取締役 石川靖

 
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インタビュアー 城彰二(サッカー元日本代表)
 エンジニアのためのキャリアコンサルティングや、IT企業の組織コンサルティングなどを手がける株式会社リソラさん。石川社長は、エンジニアのプロ集団・クロム株式会社という会社も経営しているそうですね。どのような歩みを経て独立したのかお聞かせください。
 
石川 私は大学時代に、カーショップの店員や交通整理などいろいろなアルバイトを経験し、卒業後はホームページ制作などをしているシステム会社に入ったんです。そこからシステムエンジニアのキャリアをスタートしました。30代になった頃いくつかの会社を経て入社した企業では、プロジェクトを指揮するマネージャーとしてますます仕事に没頭していました。ところが、35歳くらいのときに心労が重なって3ヶ月間くらい出社ができなくなってしまったんです。あのときが転機になったと思います。それに、これまで何度か転職してきた中で、どの会社にも自分が尊敬できる人物がほとんどいないと感じていたんです。それなら自分が人から尊敬される上司像をつくり、そのようになればいいと思って起業を決めました。
 
 そういう経緯があったんですか。エンジニアというのは、ご苦労の多い仕事ですね。石川社長はその現状に危機感を持っているのだとか。
 
石川 はい。報われないことも多い職業だと感じます。そこで私は、どうすればエンジニア人生を充実させられるか、どうすれば働く人たちが幸せになれるかを追求するため、産業カウンセラーの資格を取得したんです。経営者自身が産業カウンセラーの資格を持っている会社は珍しいんですよ。
 
 経営者自らが社員のカウンセリングができるなんて、頼りになりますね。日本人は、仕事を中心に人生が動いていると思う人がほとんどだと感じます。でも外国では、仕事はあくまでもお金を稼ぐためのもの。人生を楽しまなければ仕事もできないと考える人が多いと思います。日本のエンジニアの世界にも、そういう考えが広まるといいですよね。
 
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石川 城さんのおっしゃるとおりですね。近年のIT業界は、自宅からチャットやWeb会議システムを使って仕事を進めるリモートワークの形態が増えました。すると人と顔を合わせず、話もせずに1日が終わるんです。これでは自分がなんのために、誰のために働いているのかわかりません。リモートワークがうまくハマるエンジニアもいるとは思いますが、無機質なコミュニケーションのせいで働くための心が折れてしまうエンジニアも増えているんです。さらに、私のようなエンジニアは自分が疲れていると認めたくないし、相談にも行きたくないと考えてしまいます。私が3ヶ月休養を取らざるを得なくなったときも、妻に「最近のあなたは食欲がないしちょっとおかしい。相談に行ってくれば」と声をかけられて、ようやくカウンセリングに行けましたから。