B+ 仕事を楽しむためのWebマガジン

経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

匠の技を五感で楽しむ 
中国西安の伝統麺料理

 

在学中に起業、子育てと経営を両立

 
glay-s1top.jpg
石黒 小川社長は中国のお生まれだとお聞きしています。いつ来日されたのですか。
 
小川 2001年です。起業したのは大学在学中、4年生の時でした。当初はフランチャイジーとして飲食店を経営し、その後、門前仲町に餃子専門店を開店。その餃子店は、10種類の餃子をすべて手づくりで提供しています。その後も少しずつ売り上げを伸ばしていたところ、外食フランチャイザーから「一緒に事業を興さないか」という話があり、新たなフランチャイズ・ブランドを立ち上げたんです。そうして、現在ではこの店以外に、6店舗を経営しています。
 
石黒 すると、これまで順風満帆に歩んでこられたのですね。
 
小川 いいえ、失敗した経験もこれまでにはあります。また、料理人の確保がうまくいかなかったり、人の管理に頭を悩ませたり。また、私の妻も外国人でして、上の子どもが生まれたのは起業した年。今は上の子が12歳、下の子が9歳とある程度手が離れはしたものの、外国人2人が日本で働きながら幼い子どもを育てていくのは大変でした。
 
石黒 私も子どもは3人います。ただでさえ子育ては大変なのに、慣れない外国でとなると、相当な苦労があったと思います。
 
小川 いくら子育てが大変だとはいえ、経営をおろそかにして子育てに専念するわけにもいきません。私が会社をきちんと経営しないと、スタッフが困りますからね。父親と経営者という2つの役割をこなすため、妻と二人三脚で歩んできました。でも、そうした生活があったからこそ気付けたこともあったんです。
 
石黒 苦労したからこその気付きがあったと。どのような気付きでしょう。
 
glay-s1top.jpg
小川 現代の日本は核家族が一般的で、女性が働きながら子育てをするのが難しい環境にありますよね。
 
石黒 そうですね。昔であれば、同居する祖父母が子どもの面倒を見てくれたのかもしれませんが、祖父母は遠方で暮らしているため援助が受けられないという人が大勢います。
 
小川 夫婦そろっていれば少しは女性の負担も和らぎますが、中にはたった1人で子育てを担う女性もいます。彼女たちの多くは子育てに時間を取られることから正社員になれず、ゆえに貧困問題も抱えている。私も立場は違えど、苦労した経験がありますから、そうした社会的弱者を支援したいという思いが根底にあるのです。