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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

性能や製造過程の問題を
試作品を用いて解消する

 

問題の芽を摘む、試作品製造業

 
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山本 現在東京リッチ産業さんが試作しているのは、自動車のどの部品なのでしょうか?
 
米盛 メインはヘッドライトなど、ランプと呼ばれるパーツです。ランプをパーツ単体で見る機会も少ないでしょうし、せっかくなので、すでに量産品になっているランプの実物をお見せしましょう。国産車のセダンになります。
 
山本 えっ!? こんなに大きいとは知りませんでした! それによく見ると、ランプカバーに細かい加工がたくさん施されていますね。これも東京リッチ産業さんでデザインされるのですか?
 
米盛 いえ、私たちの仕事はあくまでも試作です。デザインや設計はメーカー様が行います。その図面やデータに基づいて、私たちが忠実に形にしていくんです。
 
山本 つまり、設計者やデザイナーが頭で思い描いたものを具現化していくと。でも、図面があるのなら、そのまま本製品をつくり始めてもいいじゃないですか。なぜ試作という工程が必要になるのでしょう?
 
米盛 大きく分けて3つの理由があります。1つは、その製品の動作確認をするためです。動作に不備があるまま量産してしまうと、メーカー様は大きな損失をこうむりますからね。次の理由は、製造過程における不具合の回収です。試作品の製造を通じて、量産ラインで起こりうる不具合を検討し、改善につなげるんです。
 
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山本 自動車のランプは、ドライバーの安全を守るために大切なパーツです。設計したとおりの性能を出せるのか、量産するうえで問題点はないのか、その確認をすることはかなり重要ですね。では、最後の理由はなんでしょうか?
 
米盛 質感の確認です。先ほど、山本さんはランプの実物をご覧になったとき、大きさに驚かれていましたよね。そのように、実物を目の当たりにして初めて気付くことも多いんですよ。
 
山本 試作は、「思っていたものと違うな・・・」という事態を回避するためでもあるんだ! お話を聞いて、試作品の製造とは、トラブルの芽を摘むために不可欠な工程なんだとわかりました。
 
 
 
 

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