B+ 仕事を楽しむためのWebマガジン

経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

性能や製造過程の問題を試作品を用いて解消する
東京リッチ産業株式会社 代表取締役社長 米盛一

 
プロフィール 東京都出身。高校卒業後、親族が経営する東京リッチ産業(株)に入社。以後、試作品製造業一筋に歩む。時代の潮流に合わせて機械化を進める一方で、手作業による技術もないがしろにせず、自由曲面を有する3次元加工製品の製造という自社の強みを確立。その技術は、複雑な構造の自動車ランプの試作に発揮されている。現在はタイ・中国にも拠点を持ち、海外の人材育成にも注力している。【ホームページ
 
 
 
「自動車の目」とも呼ばれるヘッドライト。夜間走行時の安全の確保はもちろん、車のデザイン性も左右する重要なパーツである。そのパーツの試作品を主に手がけるのが、東京リッチ産業株式会社だ。創業40年の歴史に裏打ちされた高い技術。そして、試作品の先にある完成品を念頭に置いて仕事に挑む姿勢が、同社の強みだ。ものづくりに携わる職人としての思い、そしてやりがいを、米盛一代表取締役社長にうかがった。
 
 
 

時代に先駆け、40年の歴史を築いた

 
glay-s1top.jpg
インタビュアー 山本隆弘(元バレーボール選手)
山本 自動車部品の試作品を製造する、東京リッチ産業さん。自動車が大好きな僕には、とても興味深いお仕事です! まず、会社の成り立ちから教えてください。
 
米盛 1979年、先々代が東京にて立ち上げました。だから、現在は埼玉県に所在しているものの、社名に「東京」が入っているんです(笑)。設立当初はホッチキスをはじめ、文房具の試作や自販機部品等、自動車部品以外を中心に手がけていました。
 
山本 なるほど。米盛社長は3代目で、2018年現在、創業40周年の歴史をお持ちというわけだ。米盛社長が入社された頃から、何か変化はありましたか?
 
米盛 ええ。私は1986年に入社しまして。その後バブル景気を迎えたあたりから、少しずつ業務内容がシフトチェンジしていきました。手作業での製造だけでなく、マシンを導入して自動化を進めたんです。3Dプリンターの前身である光造形機なども早くから採用し、他の日本企業に先駆けて、海外のタイに拠点もつくりました。
 
山本 時代に合わせてというよりも、時流を先読みして製造方法を変化させてきたわけですね。