B+ 仕事を楽しむためのWebマガジン

経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

将来を切り開く力を育て入試の先を考える学習塾
寺小屋 代表 久本慈光

 
glay-s1top.jpg
インタビュアー タージン(タレント)
タージン 久本代表が2001年から経営されている学習塾「寺小屋」さん。久本代表は塾長であり、教員として中学高校で教えた経験もある教育者でありながら、実は清水山法城寺というお寺のご住職なんですね。これだけでも驚きなのに、何とミュージカル劇団にも参加なさっているとか。
 
久本 ええ、役者なんです。歌は学生時代から合唱団などで歌ってきました。3つの職を手がけていると驚かれることも多いのですが、私にとって塾の仕事もお寺の務めも役者の活動も、何かのメッセージを“伝える”という点において一緒なんです。これに気付くのに50年かかりましたよ。
 
タージン ご住職にして先生の久本代表でも、ご自身について深く知ることは簡単じゃないのですね。ところで、2020年から「大学入学共通テスト」が行われるなど、大学入試が大きく変わると聞きます。寺小屋さんとしては何か新しい対応をお考えですか?
 
久本 こちらが何かを変えることはありません。ようやく自分たちの時代がやって来るなと思っていますから。今までの入試のあり方は、これが正解だというお手本があって、そこへ至る道筋もあらかじめ決められていました。この道筋を要領よく理解して上手にたどっていける人が高得点をとって、希望大学に入れる仕組みになっていたんです。しかし、今度の入試改革を要約すれば、従来の道筋を崩し、決まったお手本をなくすものなんですよ。
 
タージン なるほど。与えられた傾向と対策に従うだけじゃ太刀打ちできなくなる、と。
 
glay-s1top.jpg
久本 ええ。そして、そのためには塾は学校とは違う役割を果たすべきだと考えています。生徒たちに平等に、ある一定のレベルまでの学力をつけるのが学校の役割、そして生徒一人ひとりに寄り添い、それぞれに合う個別の戦略を生徒と共に考えるのが塾の役割だと思うのです。
 
タージン 非常に珍しい取り組みだし、大変説得力のあるお話です。久本代表はなぜそのようなお考えに至ったのでしょう?
 
久本 学校の教員として働いていた経験からです。本来、進路指導とはその子の学力で入れる学校や教師や親が入ってほしい学校に押し込むことではなく、その子の将来に合った進路を一緒に真剣に考え、その実現のための道筋をしっかりとつくり上げることだと思います。