
インタビュアー 宮地真緒(女優)
吉田 はい。私は長年、コンタクト・眼科関連の業務に携わっておりました。診療現場での経験とエンジニアリングとしてシステム構築の実績を持って2018年に起業し、現在は眼科のコンタクト処方をサポートする「アイシス」というシステムを扱っています。ちなみに、宮地さんはコンタクトを装用していらっしゃいますか?
宮地 以前は使っていました。
吉田 どんなメーカーの、何という製品を使っていたか、覚えていますか?
宮地 うーん、覚えていないというか・・・当時からあまりメーカーなどを意識していなかったのかもしれません。
吉田 コンタクトは100種類以上あって、しかも毎年新製品が発売されています。そのため、たいていのユーザーさんは自分が何という製品を使っているか覚えておらず、目に異常が起きた際やコンタクトレンズの変更希望などで眼科を受診されても、診断に必要な情報が正確に伝えられません。カタログを見せられて、ようやく「あ、これです」ということも多いんですよ。
宮地 そもそも、コンタクトが100種類以上もあるなんて知りませんでした。もちろん、それぞれ特徴が異なるのでしょうけれど。

宮地 抗生物質などの薬の情報は、全メーカーとまではいかないにしても、コンピュータで管理されていますよね。
吉田 そうなんです。弊社で開発したアイシスは、各メーカーが販売するコンタクトの全データを網羅し、タブレットを通じて提供します。