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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

建築業界の労災をゼロに
映像教材制作の先端企業

 

職人の多くは身の回りの危険に気付かない

 
名高 プラネックスさんが制作する映像教材は、具体的にどんなものなんですか?
 
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川内 住宅建築の現場を対象に、具体的な危険や事故の事例および注意点を紹介するものから、改正された法規制を説明するものなどがあります。事例紹介については、ドラマ仕立てにするなど、誰でも理解しやすい教材となるように工夫しています。事業をスタートさせてから2018年までの約25年間で、事業者、職長、現場作業者それぞれに向けて、約90タイトルを制作してきました。
 
名高 ドラマ仕立てというのは、非常に良いアイデアですね。実は、私も労災については思うところがあるんです。というのも、実家が営む鉄工場を手伝っていたとき、とある従業員が髪の毛を機械に巻き込まれる事故に遭ってしまいまして。その現場を目の当たりにしたことで、機械の怖さというものをあらためて実感したんです。
 
川内 現場で働いている人は、まさか自分が怪我をするとは思わないものです。だから、身の回りにどんな危険が潜んでいるのかを映像で見せることは、とても効果的だと思います。また、現場に出ない事業者でも安全意識を高めておくべきです。仮に、死亡事故が発生した場合、警察の現場検証や、労働基準監督署の調査が行われます。マスコミの報道が入り、事業所の社会的信用も損なわれるかもしれませんからね。
 
名高 そういう事態を回避するための方策があるのなら、ぜひ採り入れるべきですよね。実際、この事業を初めたとき、企業からの反応はいかがでしたか?
 
川内 事業として他に類のないもので不安に思っていたのですが、非常に歓迎していただけましたね。
 
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名高 つまり、どの建築会社にとっても、現場での安全は至上命題だったわけだ。でも、1993年頃だと、ビデオそのものは市場に流通しています。なのになぜ、川内社長が手がけるまで、労災の映像教材がつくられてこなかったのでしょう?
 
川内 建築会社の中で、映像教材をつくるための予算が採れなかったり、映像制作のノウハウがなかったりしたことが理由でしょう。その点私は、商社時代に業界見本市のPRビデオの制作や協賛企業の獲得などの業務を経験していたので幸運でした。当初、開発した映像教材は、損害保険会社にスポンサーになってもらって制作したんですよ。
 
名高 一度やろうと決めたことを実現するために、経験をフル活用して努力する。その姿勢があるから、先駆け的存在になれたのですね。
 
 
 
 

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