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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

建築業界の労災をゼロに映像教材制作の先端企業
株式会社プラネックス 代表取締 役川内一毅

 
プロフィール 東京都出身。大学卒業後、大手総合商社に就職。印刷会社を経営する義父が病床に伏せたことから、商社を辞め、経営の道に入った。その後、不動産管理業を経て、建設業界向けの安全映像教材を制作するように。現在は安全映像教材分野の先駆け的存在として、次世代の安全教育の開発にも着手。東京都立産業技術研究センターが進める案内ロボット「おーい」にも、共同開発者として関わっている。【ホームページ
 
 
 
建設業労働災害防止協会の調べでは、建設業における2017年の労働災害による死傷者は1万5000名以上。死亡者は323名にものぼる。そんな建設業界に潜む危険を、芽の段階から取り除こうと奮闘しているのが、株式会社プラネックスの川内一毅代表取締役だ。安全映像教材の制作を手がけて25年以上。オンリーワンをモットーに、この分野を切り拓いてきた。そして今も、次世代の安全教育を目指す川内社長の挑戦は終わらない。
 
 
 

従業員を守れなかった後悔が出発点に

 
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インタビュアー 名高達男(俳優)
名高 労働災害を防止するための安全映像教材を制作されている、プラネックスさん。初めて聞くお仕事です。まずは、この事業に至るまでの川内社長の歩みを教えてください。
 
川内 大学卒業後は総合商社に就職し、28歳まで会社員をしていました。大きな商社で、ニューヨークのワールドトレードセンターでの勤務経験もあります。ただ、港区で印刷会社を経営していた義父が病気になりましてね。妻は一人娘だったため、私が跡を継ぐことになったんです。しかし、それまでの過剰な設備投資に加え、印刷工場で労災も発生してしまいまして・・・。
 
名高 それは若手経営者には少々高いハードルですね。どんな決断を下されたのですか?
 
川内 義父と相談のうえ、会社を一度解散し、不動産管理会社として再スタートさせました。経営は順調だったものの、オンリーワンの仕事をしたかった私には少々物足りなくて。「私ができるオンリーワンって何だろう」と考え抜いた結果、印刷会社で発生してしまった労災に思い当たったんです。
 
名高 なるほど。かつての社員に起きた辛い経験を糧に、この安全映像教材の制作事業を興されたのですね。