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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

明るく開放的な施設で
多様な福祉サービスを

 

利用者の自立を促す介護支援

 
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杉田 フラワープラムさんは、さまざまなサービスが受けられる総合的な福祉施設なんですね。サービスの内容や特長もお聞かせください。
 
橋本 当施設の特長は、いわゆる「お世話介護」ではなく、「自立支援介護理論」を導入し、ご利用者様の尊厳と、有する能力を最大限に発揮いただくことを最優先に考えるケアを全部門共通で実施している点です。自立支援介護理論とは、国際医療福祉大学大学院の竹内孝仁教授が提唱した理論です。簡単に言うと、水分・食事・排泄・運動の4つの要素を「基本ケア」とし徹底することで利用者様の体調を整え、活動力や認知力を底上げします。さらに、尊厳を優先した個別ケアを並行して行うことにより、取り巻く環境が整い、ご自分でできることが多くなり、行動範囲が自然と広がっていく。結果的に、自分で思った時に思うように動くことができる“自由”と、楽しみのある“生活”につながっていくわけです。一方、ご家族や介護職にとっては介護の軽減につながり、好循環が生まれます。
 
杉田 介護サービスって、家族に代わってお世話をしてもらうサービスと思っている人が多いかもしれません。でも、自分で行動することを促す介護があるんですね。
 
橋本 私たちは、生活全般を預かる介護のプロですから、生活の質を高めることが仕事だと考えています。各部門では、この共通ケア理論を軸に、キャッチフレーズをつけて取り組んでいます。特別養護老人ホームでは「日中オムツゼロ」、自立支援型デイサービスでは「できないをできるに変える」、認知症対応型デイサービスでは「周辺症状の改善を」、短時間リハビリ特化型デイサービスでは「介護保険の卒業を目指して」など、法人内における役割を意識しながら目標設定をしています。
 
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杉田 流れ作業のような介護をして、決められた事だけを行っている施設とはまったく違いますね。
 
橋本 一見、当たり前のことを言っているように思うかもしれません。しかし、現場では細かな工夫が必要となります。例えば、お茶の提供です。“どうぞ”と目の前にお茶をお持ちするのではなく、給茶器までご自分の足で移動し、数ある種類から飲みたいものを選ぶ。そして、ボタンを押してドリンクを用意し、歩行器に乗せてご自分のお席まで運びます。たかがお茶の提供ですが、「移動」「選ぶ」「用意」「運ぶ」と4つの生活行為が含まれているのです。できることはできる限りご自分で行っていただくことで、可能な生活行為を少しずつ増やしながら自立を促していくわけです。
 
 
 
 

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