
インタビュアー 矢部みほ(タレント)
大高 お客様との距離を縮める工夫なんですよ。治療院の仰々しい雰囲気では、お客様も痛む箇所や悩みごとを飲み込んでしまいがちです。実際、病院では「実はここも痛むんです」と後から話す患者さんが多いという話もあります。当院は、気軽に立ち寄れ、何でも相談できる場所でありたいと思っているんです。
矢部 お客さんのことを第一に考え、安心できる空間づくりを心がけておられるのですね。そもそも、大高所長がこの業界に入ったきっかけは何でしょう。
大高 高校時代に進路を考えていたとき、テレビで電車の脱線事故で怪我を負った方のリハビリをサポートする理学療法士を見たんです。困っている人を助ける姿が、とてもかっこよくて。それで私も専門学校に通って理学療法士の国家資格を取得し、病院に6年ほど勤務しました。
矢部 憧れって純粋な分、何より強い原動力だと思います。夢を叶え、実際に助ける側になってみてどうでしたか?

矢部 患者さんのニーズに100%応えたいという思いが、その後の独立につながったのですね。
大高 ええ。一度業界を離れて自分には何ができるのか考えたとき、やはり理学療法の技術を、辛い思いをしている方々のために役立てたいとあらためて感じたんです。