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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

医療と生活を結ぶ訪問看護
患者に寄り添う相談相手

 

患者の本音に触れて医療が抱える課題を実感

 
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八木 金田代表はどのような歩みを経て、今のお仕事を始められたんですか?
 
金田 22歳のとき、大阪警察病院の救命病棟に就職したのが最初です。まだ男性の看護師が今よりも珍しかった頃で、女性社会に単身で飛び込むような心境でした。
 
八木 警察病院で勤務されていたのですか! 私も現役時代、手の手術をした際にお世話になりましたよ。金田代表は、警察病院でどういった分野に携わっていたのでしょう。
 
金田 救命病棟に約半年いた後は、消化器外科病棟に異動して約6年過ごしました。そこでは、これから手術をする方や、いわゆる終末期医療を受けておられる方など、さまざまな患者様と向き合い、生の声をたくさん聞く機会を与えられました。
 
八木 医療のあり方について考えることも増えたのではないでしょうか。
 
金田 そうですね。患者様は、医師には直接言いづらいことも多々ありますから、当時も時間をつくりなるべく相談に乗るようにしていました。例えば、「実はこういう治療を受けたいんだけど、私の場合は無理だよね」など、内容は十人十色です。ただ、病院に勤める看護師である以上、患者様の気持ちに応えたくても、今の自分にできることは少ないな、と常々感じていました。
 
 

命の最前線を経験し訪問看護を担うと決意

 
八木 どんな医療を受けたいのか相談に乗り、一緒に考える。ここまでは、今の訪問看護ステーションでなさっていることと共通しますね。
 
金田 そうなんです。消化器外科にいた当時の経験が土台となって、医療者と患者様の間に立つ、今の役割につながっているのは確かだと思います。その後さらに経験を積むためにER・救命救急センターに異動し、約2年半勤めていました。
 
八木 さらに忙しい、過酷ともいえる現場に行かれたんですね。
 
金田 若いうちに命の最前線に身を置きたくて、志願したんです。一刻を争う状況の患者様を前にすると、専門外だからとか経験がないとか、そんな言い訳は通用しません。自分がほんの一握りの知識しか持ち合わせていないことを痛感しました。
 
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八木 誰かに代わってもらうわけにはいきませんからね。
 
金田 ええ。また、受診するのが遅れ、ぎりぎりになって救急車で担ぎ込まれる患者様が多いように感じました。その背景には、病院の機能分化が進んでいると考えられます。そのうえ、現在の医療は専門が細かく分かれていることで、専門外の人たちとの情報共有に時間がかかるため、個々の患者様のニーズに十分応えられていないケースもあるように思いました。そんな経験から、もっと自由な立場で、患者様の希望を尊重した提案をしたい、病院と地域との連携を確かなものにしたいという気持ちが強まり、起業することを決意したんです。背中を押してくれた妻には感謝してもしきれませんね。
 
 
 
 

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