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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

 
プロフィール 東京都出身。早稲田大学政治経済学部経済学科卒。大学時代にアルバイトで塾講師の仕事を経験。大手予備校の職員として18年間勤務。その間、約5000万人の志望校合格可能性分析や進学指導に携わった。長女の高校入試をきっかけに、埼玉県高校入試分析を始めて10余年。自立型学習法を指導する場として、稲門個別アカデミーを開業。その教育理念を記した著書「小林塾長がコッソリ教える生活習慣(ギャラクシーブックス)」を出版している。【ホームページ
 
 
 
大手予備校での勤務経験と、3人の我が子が難関高校に進学したノウハウを持つ稲門個別アカデミーの小林秀敏代表。子どもたちの自立心を育むことを重視した指導を行うのがモットーだ。学習指導への熱い情熱を抱いて教室を運営する小林代表に話を聞くのは、映画やドラマで活躍する俳優の宍戸開氏。2児の父でもある宍戸氏もまた、教育に熱い思いを持つ1人。対談は、「家庭における父の在り方」についても話が広がった。
 
 
 

自分でエンジンを回せるように指導する

 
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インタビュアー 宍戸開(俳優)
宍戸 小学1年から高校3年生を対象に学習指導を行う、稲門個別アカデミーさん。塾生の約9割が口コミでの入塾という驚異的な人気を誇るとうかがっています。小林代表は、大手予備校に18年間お勤めになった実績があるそうですね。
 
小林 はい。情報システム部門のグループ長として、約5000万人の受験生の志望校合格可能性分析に携わるとともに、毎年、入学希望者の進学指導にも携わってきました。家庭内では家内と3人の娘が自立型学習法を実践していましたので、私はそのサポートとともに独自の県立高校合格可能性分析をしました。娘たちは3人とも、中学3年次の成績はオール5で、埼玉県内トップレベルの県立高校に進学しています。
 その後、長女は、日本文学を専攻して大学を首席で卒業。次女は、理系専攻で大学4年次に権威ある学会で名誉な賞をいただくとともに大学院へ進学。三女は、文部科学省が推進するスーパーサイエンスハイスクールの活動と硬式テニス部の活動の両方に励む傍ら、全国的な新聞コンクールでは埼玉県高校生部門で2年連続優秀賞を受賞。3人の娘たちは、それぞれ自分の好きな分野で頑張っています。
 私としても、「自分の好きな分野で社会に貢献できる人財を一人でも多く育てたい」という想いがあり、地域社会への貢献活動の一環として立ち上げたのが当塾です。
 
宍戸 3人ともオール5なんて、すごい! 私も2人の子を持つ親として、小林代表との対談をとても楽しみにしていました。日本には、塾に通うのが当たり前の受験文化がありますし、最近、塾の数そのものが増えたなと感じています。そんな環境ですから競合する塾も多いですよね。どんな指導理念を掲げているのでしょうか?
 
小林 ずばり言うなら、「子どもたちが自分でエンジンをかけられるようにする指導」ですね。
 
宍戸 興味深いフレーズです。その言葉の真意を、じっくりと聞かせていただきたいです。