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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

 
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インタビュアー 八木裕(野球解説者)
八木 TM(ティーエム)安全企画さんは物流会社を対象に、安全風土の構築を支援するコンサルティングを手がけているそうですね。現場と管理者、そして経営者が三位一体で対策に取り組むことが、事故を防ぎ安全な企業風土を構築するための肝なんだとか。
 
丸山 おっしゃる通りです。物流会社のドライバーはとても孤独な存在で、顧客である荷主さんに指示された配達時間を守ろうと、眠い目をこすりながら走り続けています。そうした労働環境が、事故が発生する一因になっているんですよ。では、事故を減らすにはどうすればいいか。ドライバーを雇用している物流会社が、「眠かったら、勇気を持って寝なさい」と指示してあげればいいんです。いくらドライバーに事故防止の教育をしても、会社そのものの体質が変わらなければ意味がありません。私はドライバーと一緒になり、現場からのボトムアップで物流会社の意識変革をしたいと考えているんです。
 
八木 現場から企業の風土を変革し、安全意識を高めるサポートをしてくれるわけだ。丸山代表がなぜこの道に進まれたのか、まずはその理由を教えていただけますか。
 
丸山 私はもともと大手物流会社のドライバーだったんですよ。後に社内の研修センターで安全運行の指導員を務めました。それで、50歳のときに別の大手物流会社の経営者に声をかけられましてね。「安全は自社だけのものではない。物流業界全ての意識変革をしてほしい」という言葉に感銘を受けて転職し、業界全体の安全指導に乗り出しました。2007年には物流技術研究会を発足させ、物流各社で出し合った資金で、安全インストラクターの育成やドライバーへの指導を開始したんです。その後、63歳で独立して今に至ります。
 
八木 丸山代表ご自身が現場で働いた経験をお持ちなら、指導にも説得力がありますね。トラックドライバーから、ドライバーを教育する仕事に転身したきっかけはあるのでしょうか。
 
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丸山 実を言うと私は、20代の頃に居眠り運転で崖から転落する事故を起こしたことがあるんです。辞表を手にした私に当時の上司はこう言いました。「辞表は受け取ってもいい。ただし、君が他の物流会社で働いたら承知しない」と。つまり、この業界から去るなら退職を認めるが、残りたいなら今は我慢して、今回の経験を将来に活かせということです。この言葉こそ、私が安全教育の仕事に取り組むきっかけになりました。
 
八木 丸山代表にとってその方は、一生の恩師と言えそうですね。それでは、実際に安全運行を指導するときのポイントを教えていただけますか。
 
 
 
 

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