設計から施工管理まで、戸建て住宅などの外構工事・庭づくりを一手に引き受ける兵庫県伊丹市のガーデンスタジオ ~庭とノエル~。松尾高志代表が音楽で培った独自の感性を生かし、じっくりと時間をかけて生み出すその景観は、つくり手の美意識におぼれず、住む人の快適な暮らし、そして、それを取り巻く町並みとも見事に調和する。独立を果たして意欲満々の松尾代表に、これまでの歩み、最新CADの驚きの機能などについてうかがった。
ミュージシャンから転じて緑を増やす仕事へ

インタビュアー タージン(タレント)
松尾 いえ、最初、この世界に足を踏み入れたのは30歳のときで、2018年で10年目を迎えます。それまでは、大学時代からミュージシャンを志してバンド活動をしていました。昭和歌謡とジャズとロックを融合させたような音楽で、私はギターと作曲の担当でした。
タージン バンド活動となると、畑がだいぶ違いますね。それがまた、どうして外構工事のお仕事に転身を?
松尾 30歳手前の時点で音楽の道を諦めようと思い、さて、これから自分は何をしようかと考えたときに、「緑を増やす仕事がしたい」と真っ先に頭に浮かんだんですよ。
タージン 緑を増やしたい、ですか。松尾代表は大阪生まれの奈良育ちとお聞きしていますから、ひょっとして、奈良での生活が影響しているのでしょうか。
松尾 それもあると思いますね。奈良では緑の多い北葛城郡上牧町に住んでいました。そのため昔から自然の中にいるのが好きで、そういう根っこの部分を思い出したのかもしれません。それで、さっそく都市のグリーンインフラを手がける業界大手の会社に、履歴書とありったけのアイデアを詰め込んだ提案書を送って売り込んだのですが・・・採用とはなりませんでした。
タージン 残念!
松尾 しかし、そのときにいろいろと情報を集める中で外構という職種のことを知って、某ハウスメーカー関連の外構工事の施工管理会社に入社ました。これが今につながる第一歩というわけです。