
インタビュアー 杉田かおる(女優)
佐野 弊社は父の代からの金属プレス工場でした。私は以前からアウトドアが好きで、趣味でカヌーやカヤックを楽しんでいたんですよ。ただ、輸入品ばかりのアウトドア製品は、サイズ感などに不満を感じることも多くて。そこで1992年、工具を使わず十数秒で組み立てられるカヌー・カヤックのアルミ製カートを開発しました。以来、全ての製品を、自ら考案し、製作しているんです。
杉田 せっかくなので、代表的な商品を見せていただくことはできますか?
佐野 もちろんです。例えばこの「コンパクトストーブVHS」は、工具もネジも使わずに組み立てられる小型ストーブ。薪でも炭でも燃やすことができ、少人数のBBQにもぴったりですよ。解体するとVHSサイズのビデオケースに収納できるので持ち運びにも便利です。


佐野 こちらの「ツーリングテーブル」は、やはり工具不要の組み立て式テーブルです。7個のパーツをはめ込めば、わずか数分で完成します。解体したときの大きさはVHSサイズのビデオケースの半分・・・つまり、1つのケースに2つのテーブルを収納できるんですよ。
杉田 これならリュックサックに入れても邪魔になりませんね。佐野代表のアウトドア製品へのこだわりは、機能的であること、コンパクトであること、頑丈であることが伝わってきます。
佐野 おっしゃる通りですね。気軽に持ち運べて、組み立てる楽しさを感じていただける製品をつくり続けています。私がものづくりの職人として大切にしているのは、何よりもお客様の不便を解消し喜んでいただくことですからね。新しい製品の開発に取り組みながら常に改良を続け、完成に向けて一歩ずつ進んで行くことを大事にしています。
杉田 目の前の仕事に没頭する。そして道中の変化を楽しむのは、俳優の仕事も同じですね。いつまでもその情熱を持ち続け、完成度の高いアウトドア製品を世に送り出してください!
「仕事を楽しむ」とは‥
お客様に楽しんでいただくことです。自分がいいと思うものを提供し、お客様に楽しんでいただければ、嬉しいですよね。
(佐野保夫)