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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

70年の歴史が築いた
電解研磨の技術力

 

頼まれた仕事は絶対に断らない

 
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石黒 やはり電解研磨は、当初から優れた研磨技術として知られていたのでしょうか。
 
石田 いえ、メーカーさんが電解研磨のメリットを理解して、図面でも指定するようになったのはここ20~30年ほどでしょうか。
 
石黒 その30年前から取り組んでいる石田社長は、まさに電解研磨のパイオニアということになりますね! 
 
石田 まあ、これだけ長く電解研磨を続けている会社はほとんどないでしょうね。同業者から「これはうちでは研磨できないから、なんとかやってほしい」と部品を持ち込まれることもありますから。そういえばあるとき、長さ5mもあるタンクの研磨を頼まれたんですよ。とても工場に入る大きさではないので、そのときは工場の外に専用の電解槽をつくって対応しました(笑)。
 
石黒 きっと石田社長は、そうした経験を積み重ねてきたからこそ、金属加工業界で大きな信頼を築くことができたのでしょう。まさに、困ったときの駆け込み寺ですね。製造業といえば、海外との関係も大きいのではないですか?
 
石田 そうですね。中国の工場で「とても無理だ」と断られた仕事を引き受けたこともありました。また、インドネシアの製紙工場へ技術指導に行き、自ら研磨作業をしたこともありますよ。今年2017年も、ベトナム工場より依頼があり、作業工程を教えました。
 
石黒 電解研磨は、それだけ繊細で高い技術が要求される加工方法なのですね。
 
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石田 うっかり素手で電解液に触れると、指紋がなくなってしまいますからね。部品の中の隙間を0.01㎜以下の単位で広げてほしいという依頼の場合、手袋をして隙間ゲージという物差しで測りながら、慎重に溶かしていく作業が必要になることもあります。
 
石黒 そんな細かい加工も手作業で行うんですか。まさに職人のお仕事ですね! 石田社長が70年近く金属加工の歴史を刻む中で貫いてきたポリシーについても、ぜひお聞きしてみたいです。
 
石田 絶対に「できません」とは言わないことですね。だから弊社では、頼まれた仕事を断ることはありません。むしろ試行錯誤しながらも、できるかどうかわからない仕事に挑戦することが楽しみになっているんですよ。現在、現場は2人の息子を中心に頑張っています。今後も彼らにしっかり仕事をしてもらうため、さらに尻を叩いていきたいですね(笑)。
 
 
 
「仕事を楽しむ」とは‥
仕事を仕事として捉えないことです。知らなかったことや未経験だったことに挑戦するときは、楽しいですね。
(石田龍司)
 
 :: 会社概要 :: 
  ■ 社名 有限会社石田電解研磨工業所
■ 本社 〒334-0074 埼玉県川口市江戸1-6-34
■ 事業内容 ステンレス・ハステロイ・アルミ・インコネルの電解研磨/化学研磨/酸洗処理/不動態化処理/バフ研磨
■ 創業 昭和12年
■ 従業員数 3名
■ 主な取引先 日本フィルコン株式会社/株式会社キット/日本クリンゲージ株式会社/ニチラク機械株式会社/松陽産業株式会社/日本ケンブリッジフィルター株式会社/永井鍛造株式会社/ツカダファイネス株式会社/日栄インテック株式会社/東邦ラス工業株式会社/小岩金網株式会社/新熱工業株式会社/フジネット株式会社/富士鋼業株式会社/協和工機株式会社/株式会社川島製作所/株式会社IHIフォイトペーパーテクノロジー/日本エアーテック株式会社/株式会社中村機械/株式会社川口鍛工所
■ ホームページ http://www.ishidadenkai.com
 
 
 
 

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