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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

 
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インタビュアー 城彰二(サッカー元日本代表)
 株式会社矢尾本店さんが所属する矢尾グループは、埼玉県秩父市において、百貨店や家電量販店、家具・インテリア販売店、葬儀場などを展開しておられるそうですね。その母体となった事業が、酒造販売だとか。
 
矢尾 はい。江戸時代中期に、初代・矢尾喜兵衛が酒造業を興してから約270年、「秩父錦」という銘柄の日本酒をつくり続けてきました。現在では醸造工場の敷地内に酒蔵資料館、物産館なども併設し、「酒づくりの森」として地元の方々や観光客に親しまれています。
 
 江戸中期からとは、長い歴史がありますね。
 
矢尾 歴史資料を見てみますと、凶作の年には酒をつくっていないんです。酒づくりは二の次で、まずは秩父の人の飢えを防ごうと、酒の原料となる米を安く譲ったと記録にあります。
 
 商いを中断してでも、秩父の人々を救われたと。まさに秩父に根付き、秩父と共に生きてきた酒なんだなぁ。
 
矢尾 はい。これまでは他の酒蔵と同様に、冬季になると職人が酒づくりにやって来ていたのですが、2年前の2015年より、弊社の社員のみでつくる方針に改めました。酒づくりの技術やこだわりは全て継承しつつ、弊社としては、新たな取り組みを始めたことになります。
 
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270年の歴史を持つ「秩父錦」
 酒づくりは、一旦仕込みに入ると、完成まで気の抜けない作業が続くと聞きます。杜氏の手を借りず、御社の社員だけで作業をまかなうとなると大変でしょう。
 
矢尾 そうですね。蔵の中で一番偉いのは酒であり、蔵は人の都合ではなく酒の都合で動いています。確かに苦労はありますが、「大変だ」と思ってしまうとそれが酒の味に出てしまいますので、日々、お客様の喜ばれるお顔を思い浮かべながら、酒づくりに携わっているんです。
 
 蔵元の思いが酒の味に乗る・・・。人の思いというのは、良くも悪くも一つひとつの作業に現れるのでしょうね。「秩父錦」の特徴としてはどのようなことが挙げられますか。
 
 
 
 

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