群馬県桐生市でトラックでの運送を手がける、有限会社シンコー運輸。その業務内容は引っ越しサービスや廃棄物の収集運搬までと幅広い。代表取締役の瀬谷幸雄氏は、21歳で業界に入り、以来、50年近い年月を群馬県の運送業の発展のために費やしてきた。さらに近年は、別会社を立て、買い物代行業や遺品整理といった新たな事業を展開。桐生市の役に立ちたい、自分を頼ってくれる人たちに恩返しをしたいという思いで、日々事業に取り組んでいる。
21歳でトラックを買い運送業界へ

インタビュアー 矢部みほ(タレント)
瀬谷(幸) 私が自分でトラックを買い、運送業を始めたのは21歳の時でした。当時は桐生市の特産品である梅干しを、東京の市場へ運ぶ仕事が多かったですね。もちろん梅干し以外にも、頼まれた荷物はどんなものでも運びました。法人として弊社を興したのは、1994年の12月。お世話になっていた会社の社長さんに「資金の面倒は見るから、会社を立ち上げたらどうか」と声をかけていただいたんです。
矢部 運送業というのは、気力も体力もいるとても大変なお仕事だと思います。その努力を長年続けてきた瀬谷社長が、ついに大きく認められた瞬間というわけですね。
瀬谷(幸) それまで昼も夜もトラックを運転し、北海道から九州まで全国を走り回ってきましたからね(笑)。現在は自動車部品の運送を中心に、20人以上の従業員と一体となって仕事に取り組んでいるところです。
矢部 その中で、貞子さんのお役目は?
瀬谷(貞) 私はトラックの運転はできないので(笑)、経理や事務で事業のサポートをしています。