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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

動力伝達装置を極めた
先代の継承者という使命

 

荷物用の巻上機を日本系企業で唯一生産

 
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 お父様も、努力一筋でトップ技術者に上り詰められた方だったと。その実体験に基づく先代の教えが、真義さんの原動力にもなっているのですね。真義さんにとって、お父様の存在がどれほど大きいか、伝わってきます。達広さんも、同じ思いでしょうか?
 
佐野(達) はい、私も父の偉大さを改めて感じています。ただ、身内の私が申し上げるのも何ですが、真義も父に勝るとも劣らない努力家ですよ。当初は、「技術は彼で大丈夫なのか」と業界の方々から心配されていたものの、すごい勢いでノウハウを身につけ、大仕事もこなすようになりましたからね。今では私どもはもちろん、お取引先の皆様にも厚く信頼されています。
 
 お父様の意志を受け継ぎ、社内外の信頼も得るなんて、本当にご立派だと思います。ではここで詳しく、サノシーテックさんの事業内容についても教えてください。エレベーターや動力試験機の製造事業では、具体的にどんな機械を手がけておられるのでしょう?
 
佐野(真) エレベーターに関しては、ワイヤーを使ってカゴを巻き上げて昇降させる巻上機をメインに、制御盤や操作盤、搬送機などもつくっています。試験機では、大手自動車メーカー向け油圧式・電動式の動力試験機や歯車負荷試験装置、医療用回転カメラといった機械を製造。また、サーボプレスユニットや台車ロボット装置などの産業機器も、設計開発から製造販売までしております。
 
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代表取締役の佐野稚子さん(左)と製造部長の王慕琪さん(右)
佐野(達) 少し補足しますと、弊社では、荷物用エレベーターの巻上機も製造していまして。通常、建物の最上階にはエレベーターを管理する機械室がありますが、この巻上機は昇降路の下に空間をつくり、設置するタイプ。機械室がいらないため、管理コストが安く済むという利点があります。このタイプの荷物用巻上機を国内で初めて開発し、製造したのは弊社なんですよ。特許を出さなかったばかりに小さい容量のものは韓国企業に模倣されましたが、大型タイプのものは、模倣した韓国には技術が無く、やはり弊社しかできないのです。
 
 国内で御社だけですか! それだけ希少性の高いものをつくっているわけだ。すごいなぁ。
 
佐野(真) 弊社の事業はエレベーター業界では裏方作業にあたり、あまり目立ちませんが、主要都市の大工場などでは、サノシーテック製のマシンがたくさん活用されているんですよ。