B+ 仕事を楽しむためのWebマガジン

経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

 
プロフィール 千葉県出身。大学卒業後、SE経験を経て、父親が経営していたサノシーテック(株)に転職する。畑違いの分野ながら、社長直々の指導と自身の努力の結果、機械製造の技術を習得。現在は取締役として、営業を担う兄の達広氏とも協力し、事業を展開。技術力の高さから、業界で厚く支持されている。【ホームページ
 
 
 
エレベーターの巻上機をはじめ、動力試験機やシステム制御などの産業機器の製造も行う、サノシーテック株式会社。製品ラインナップには、日本系企業で唯一生産する、荷物用エレベーターの巻上機も並ぶ。先代が遺した機械設計図や資料は、30年先までの世界の基幹技術を担うもので、それを具現化するのがサノシーテックの使命だと取締役の佐野真義氏は言う。家族と従業員の支えを糧に使命を全うすべく奮闘する、その姿に迫った。
 
 
 

エレベーターや試験機の製造を始めた先代

 
glay-s1top.jpg
インタビュアー 城彰二(サッカー元日本代表)
城 エレベーターや動力試験機、産業機器の製造事業をメインに手がけておられる、サノシーテックさん。今日は取締役の真義さん、ご兄弟で相談役の達広さん、真義さんの奥様で製造部長の王さんにお話をうかがいます。はじめに御社の成り立ちについて、お聞かせください。
 
佐野(真) 弊社は私たちの父であり、前社長の佐野喜代治が2001年に立ち上げた会社です。喜代治は大手重機械メーカーを退職後、60歳で起業しました。自宅の2階を拠点に父と母、兄・達広の3人でスタートしたところ、父が築いた前職での厚い人望もあり、自動車部品のトップメーカー様からさっそく、お取引の申し入れをいただきまして。そこから父の快進撃が始まっていったんです。
 
城 快進撃ですか! 気になるなぁ。その内容について、ぜひ教えていただけますか。
 
佐野(達) 父は新しいアイデアを生む創造力と相手を魅了する人間力の両方を兼ね備えた人でしてね。現在の事業につながるエレベーター巻上機や動力試験機、プログラム組み込み特殊制御盤の製造などの仕事の話が多方面から次々と舞い込み、事業は瞬く間に拡大。特に工場や倉庫で活躍する荷物用のエレベーター巻上機は、唯一の日本製として脚光を浴びました。そして私は営業を任され、弟の真義は技術を教わるように。ところが2016年の4月、父は志半ばにして亡くなったんです。