B+ 仕事を楽しむためのWebマガジン

経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

 
プロフィール 兵庫県出身。関西学院大学商学部に在学中はアルバイトに明け暮れ、4回生の時にアメリカを旅行。サンフランシスコで1ヶ月過ごし、現地でのビジネスに憧れる。 卒業後、(株)松井製作所に就職。社会人9年目の海外展開の始動時に現地で奮戦し、国内外のプラスチック業界で一躍名を馳せた。その後もキャリアを重ねて、2016年7月にイタリアPIOVAN社の日本法人を設立。代表取締役に就任し、精力的に世界を飛び回っている。【ホームページ
 
 
 
PIOVAN JAPAN株式会社の西岡覚代表取締役は、プラスチック業界で名が知られた人物だ。業界一筋40年、アメリカでの業務を経験した他、低迷している事業を立て直すために奔走したことも。これまで、複数の企業で重責を担ってきた中で、会社を清算する決断に迫られたこともあったという。そうした苦難も乗り越えて実績を積み上げ、「一旗揚げたい気持ちを持ち続け、自分の理想を追求してきた」という西岡社長に、これまでの歩みと仕事に対する思いを語ってもらった。
 
 
 

海外で働く商社志望が中小企業に入社

 
glay-s1top.jpg
インタビュアー 畑山隆則(元ボクシング世界王者)
畑山 プラスチック成型分野の周辺機器を製造・販売する、PIOVAN JAPAN(ピオバン・ジャパン)を今年、2016年7月に設立された西岡社長にお話をうかがいます。西岡社長は業界一筋40年、プラスチック業界では有名人だそうですね。
 
西岡 小さい業界ですから、良い意味で名前は売れているとは思います。私に対する肯定派もいれば、もちろん反対派もいますけど(笑)。ただ、当初はこれほど働きがいのある業界と思いませんでしたね。
 
畑山 ということは、志望されて入った業界ではないと?
 
西岡 ええ。学生時代は商社志望だったんです。海外でバリバリ仕事をすることに憧れていました。でも、当時は就職氷河期だったし、成績も悪くて「優」の数が全然足りなくてね(笑)。ゼミの教授から「小さいけどおもろい会社やで」と紹介されたのが、松井製作所でした。
 
畑山 業界では知られている会社じゃないですか!
 
西岡 当時は従業員100名規模の会社でした。取引先も下町の工場が多くて、革靴を履いていては務まらない仕事でしたね。
 
畑山 学生時代に思い描いていた理想とは、かなり違った環境で働くことになったんですね。
 
西岡 でも、胸の底ではまだ火が燻っていましてね。入社して2、3年経つとアジアを中心に国外の需要も高まっていたので、「まだ海外への目はあるぞ」と思って、業務の合間に英会話教室に通っていました。