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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

 
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インタビュアー 川﨑麻世(タレント)
川﨑 今日は東京・日本橋にお店を構える、靴の自作工房ヒロさんにお邪魔しています。こちらでは、オーダーメイドで靴の製作を手がけ、靴づくりの教室も主宰しているそうですね。プロから見て市販の靴とオーダーメイドの靴には、どのような違いがあるのでしょうか。
 
齊藤 市販の靴は安く大量につくられるため、一人ひとりの足に合った構造にはどうしてもなりません。特に靴づくりの基本となる木型は本来、履く人の足の骨格や歩き方の癖がわからないと設計できないもの。その点オーダーメイドなら、細かい所まで見極め調整したこだわりの靴ができます。
 
川﨑 なるほど。ただ実際のところ、大量生産された靴で済ませてしまう人が多いように感じます。
 
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丹念につくられた靴には既製品にはない美しさと履き心地がある
齊藤 おっしゃる通りです。「私の足のサイズは24㎝だから」と、足全体の長さだけを基準に、市販の靴を選んでしまわれる方がほとんど。でも、足は「指」「土踏まず」「かかと」の3つで成り立っています。本当なら足の指が長い人は土踏まずとかかとを短くした靴でなければ合わないのに、そうした点は意識されていないのが現状なんですよ。
 
川﨑 齊藤代表がおっしゃっていること、よくわかります。というのも僕は昔、くるぶしを骨折したことがありまして。靴をサイズだけで選ぶと、履いているうちに足が痛くなることが増えたんです。
 
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齊藤 それはいけませんね。特に女性の場合は、靴を長さでなく幅だけで選ぶ方も多いんですよ。足の長さは23㎝なのに、「幅が狭いと足が痛くなるから」と24㎝のパンプスを履くわけです。しかし、そうすると足先が前に落ち込みかかと部分が空くので、靴から足が抜けないよう前屈みで歩くことになる。美しい歩き方ができなくなってしまうんです。
 
川﨑 だからこそ、足の形にぴったりと合った靴を履く必要があるわけですね。オーダーメイドの靴なら、市販品で抱えていた悩みも解消されそうだ。
 
齊藤 ええ。ただ、ここで1つ理解していただきたいのが、靴というのはオーダーメイドであっても、すぐ足に合うわけではないということです。わずか1mmのズレがあっただけで、履いているうちに痛みが出てくる場合もある。つまり職人と履く人でやりとりを続けて問題点を修正し、数ヶ月をかけてぴったりの靴を仕上げる必要があるんです。ですから「真の靴づくりは靴ができあがってからが始まり」だと考えていただきたいですね。そうすれば、本当に良い靴が仕上がりますよ!
 
 
 
「仕事を楽しむ」とは‥
自分の秀でている部分を見つけ、進化させること。それが評価されるようになった時、楽しみを感じられると思います。
(齊藤敏廣)
 

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靴の自作工房ヒロ

〒103-0003 東京都中央区日本橋横山町5-18 中村横山町ビル

ホームページ
http://www.e-kutsuya.com