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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

 
プロフィール 京都府出身。大学で薬学を学び、薬剤師として病院や漢方薬局に勤務した後、2006年11月、京都府城陽市内に慈椿堂薬局を開く。一人ひとりに合わせた漢方薬の処方にとどまらず、漢方の効能をより高めるための食習慣の改善「食養」のアドバイスにも力を注ぐ。漢方で心身ともに元気になることが幸せにつながる、との考えをまとめた「幸せ10ヶ条」を提唱している。【ホームページ
 
 
 
人間が本来持っている自然治癒力を高め、体の不調の背後に潜む冷え・疲れ・血流の滞りなどの根本原因を正していこうとする漢方。西洋医学と対照的なその教えに魅せられ、膨大な知識の吸収と活用に努めてきた慈椿堂薬局の渕上慶子代表。オーダーメードの漢方薬処方を基礎に、その効果を最大限に引き出すため、乱れた食習慣を正す「食養」にも積極的だ。開業に至る経緯、漢方の魅力などについて詳しくうかがった。
 
 
 

家族の膝痛を和らげた漢方に注目

 
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インタビュアー 川﨑麻世(タレント)
川﨑 実は風邪気味で、先ほど葛根湯を飲んだばかりなんです。漢方には以前から興味があり、漢方薬局の前を通るたび、「入ろうかな」と迷っては通り過ぎていました。だから今日は堂々と入店できて嬉しいです(笑)。渕上代表はどんな経緯で、漢方薬局を開業なさったんですか?
 
渕上 結婚後、夫の転勤で地元の京都から富山に移り住むことになり、向こうで14年間、薬剤師として漢方薬局に勤めていました。その後、京都に戻った際、漢方薬局の勤め口が見つからなかったんです。
 
川﨑 勤務するのは、どうしても漢方薬局がよかったと?
 
渕上 ええ、西洋薬を出す調剤薬局の仕事ならあったんですけどね。悩んだ末、客として行った漢方薬局の印象が良かったことにも背中を押され、「清水の舞台から飛び降りるつもりでやってみよう。アカンかったらアカンでええわ!」と、開業を決めたんです。2006年のことですから、もう10年になりますね。
 
川﨑 渕上代表にそこまでさせる漢方の魅力ってどんなところですか? 僕は、漢方が即効性よりも体質改善に重きを置いていると知って気に入ったんです。
 
渕上 私が薬剤師になりたての頃、父が膝の痛みで通院していまして。鎮痛剤が全然効かないと言うので漢方薬を飲ませたところ、痛みが治まったと言うんですよ。それからですね、本格的に漢方の勉強を始めたのは。私塾に通ううちに、どんどんのめり込みました。