ホテルのロビーを思わせる待合室、特殊なLEDが照らす先進のオペ室、内装の一部に和紙を使うなど美的な配慮が随所に施されたパウダールーム・・・。横浜市中区の歯科医院、関内馬車道デンタルオフィスは、河合毅師院長が骨を埋める覚悟で開設したクリニックだ。一般歯科から矯正、インプラント、美容歯科まで何でも1人でこなせる河合院長に、理想とする歯科医療についてたっぷり語ってもらった。
知識や技術の全てを注ぎ込むための場所

インタビュアー 吉井怜(女優)
河合 それは嬉しいお言葉です。診療室へと続く空間は、目黒区にあるアトラスタワー歯科のイメージと同じく、ホテルグランドハイアットのロビーを参考にしているんですよ。と、言っても院内を高級に見せたいわけではないんです。とにかく患者さんにくつろいでいただきたいのと、私自身が1日の半分を過ごす場所なので、居心地をよくしたい。それで、施工業者さんにいろいろと無理をお願いしたんです。
吉井 気持ちよく仕事できる環境が整っているのってとても大事だと思います。
河合 他にも特長を紹介すると、静脈内鎮静麻酔を用いた治療も行えるように、仮眠ができる回復室も完備しています。また、カウンセリングルームの椅子は横並びにしました。これは患者さんと同じ目線、横一線で話し合いたいという思いと、心理学的にも対面式だと患者さんが受け身になりやすく、思ったことが言い出しにくいそうなんです。
吉井 きっとこちらの医院は、ご自身が理想とする空間を忠実に再現した場所なんでしょうね。
河合 そうですね。歯科医になって、2016年で13年。これまで培ってきた知識や技術を全て注ぎ込むための場所としてつくりあげました。この医院で精一杯の診療を続けて生涯を終えるんだという意気込みでいます。