インタビュアー 亀山つとむ(野球解説者)
佐藤 イベントや店舗向けの看板をはじめ、シャッターやテントといった特注看板、位牌の制作など幅広く手がけています。ご要望に応じて、筆を使った手書き看板の制作にも対応しており、特に舞台関係のご依頼を多くいただいていまして。コンサートやホールの看板制作を長年担当してきたほか、高校野球のトーナメント表などの制作にも携わっています。
亀山 手書きも請け負えるのは貴重な存在ですね。これまでのご経験で印象に残っている出来事はありますか?
佐藤 大阪球場でのコンサート看板の制作を手がけたことです。マイケル・ジャクソンの公演中止の際に、急きょ現場で公演中止の看板を何枚も書いたことがあります。私は父の代からこの仕事を続けてきて、50年以上になります。現場で積み重ねてきた経験が今につながっていると感じますね。
亀山 手書き看板は高い技術と経験が問われるのではと思います。
佐藤 ええ。板だけではなく、布に文字を書くこともありまして。文字がズレないよう、下書きをしてから筆で書いているんです。遠くからでも正確に見えるように仕上げています。文字が一つでもズレると、全体もズレてしまいますからね。
亀山 普段、何気なく見ている看板がそこまで考えてつくられているとは思いませんでした。
佐藤 看板は作品ではなく、わかりやすく伝えるためのものです。パッと見て、違和感を持たれないことが大切なんですよ。
亀山 なるほど。まずは自然に伝わることが前提なんですね。そのうえで、手書き看板のように、そこに込められた思いや温もりが加わることで、より印象に残る存在になるのも魅力だと感じます。これから事業を始める企業が理念を表現する手段として取り入れるのも面白いですね。

亀山 看板は街の風景の一部とも言えますし、文化として残っていくものになりますよ。今後の展望を教えてください。
佐藤 体が動く限りは現役でこの仕事を続けていきたいです。多くの方に喜んでいただけるものをつくりたいですね。
亀山 その言葉に職人としての誇りを感じました。生涯現役で活躍される佐藤代表を応援しています!
「仕事を楽しむ」とは‥
私が制作した看板をお客様がLINEで送って見せてくれるんです。嬉しいですし、やりがいを感じますね。
(佐藤敬三)
