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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

未来を見据えた提案力 現場に寄り添う機械設計
門真工業株式会社 代表取締役 山﨑裕二

 
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インタビュアー 今岡真訪(野球解説者)
今岡 大阪府の門真市を拠点に活動されている門真工業株式会社さん。事業内容は、3D CADを使用した3D Modelや2Dの図面作成をはじめとする、各種機械設備の企画、開発、設計だとうかがっています。かなり専門的な知識と技術が必要なお仕事ですよね。山﨑社長は、どのようなキャリアを積んでこられた方なのでしょう?
 
山﨑 昔からものづくりや機械が動く仕組みに強く惹かれ、工業高校を卒業後は機械設計を専門に手がける会社に就職して図面を描く技術を一から学びました。その後、さらに仕事の幅を広げるため、設計と製造の両方を担う会社に転職したんです。その会社では完成した機械について実際に使用する人たちの意見を聞くことができ、設計にフィードバックすることで、より現場の感覚もわかるようになりました。トータルで42年、この業界で経験を積み、定年退職を機に自身の理想とするものづくりを実現するために起業したんです。
 
今岡 素晴らしいキャリアですね! 定年後に新たなスタートを切られたバイタリティにも感服です。現在はどのような領域の設計案件が多いのでしょうか。
 
山﨑 多いのは工業用途の設備ですね。自動車や電気製品を製造する工場で用いられる生産設備や、基板製造に使用される装置など、多岐にわたる機械の設計を手がけています。
 
今岡 かなり繊細な部分の仕事も任されていて驚きました。機械設計を担う同業他社の中で、門真工業さんの強みはどのような点にありますか?
 
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山﨑 長いキャリアで培ってきたノウハウです。振り返れば、まだ製図版を用いて図面を描いていた時代に私はこの業界に入り、CADも2Dから3Dまで、絶えず新しいことにチャレンジし続けてきました。さまざまな方法で設計をこなしてきた分、幅広いご要望に対応できるという自負があります。
 
今岡 今までやってきたやり方を変えたくない技術者の方もおられる中、山﨑社長は最新の技術習得に積極的にチャレンジしてきたからこその対応力を備えておられるのですね 。野球の指導でも「先人がこうしてきたから、こういうバッティングをしないといけない」という100%の正解はありません。セオリーは押さえながら、新しい知識や長年の経験をもとに生まれる新しい発想を大事にしてこそ、いい結果に結びついてくのでしょう。長年進化を続けてきた山﨑社長なら、機械設備の設計を委託する企業にとっても「門真工業さんに相談すれば大丈夫!」という安心感があると思います。