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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

手づくり木工遊具で 自信と笑顔を広げる療育
株式会社SRETAN HOUSE 代表取締役 小林功基

 
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インタビュアー 嶋大輔(タレント)
 児童発達支援を手がける株式会社SRETAN HOUSE(スレタン ハウス)さん。代表取締役の小林功基さんと、奥様で児童発達支援管理責任者の小林直子さんにお話をうかがいます。まずはお二人が起業したきっかけをお聞かせください。 
 
小林(功) 私は元プロサッカー選手でメキシコに留学し、エルサルバドルでは日本人で初めてプレーした選手となりました。その後、東ヨーロッパのクロアチアでプレーしていましてね。帰国後は、セレッソ大阪のアカデミーで小学生の指導を18年続けました。その間に当時保育士だった妻と結婚したんです。子どもに恵まれたものの、長男が小学1年で不登校になってしまいましてね。 
 
 福祉の世界に飛び込んだのは息子さんのためでもあるのですね。 
 
小林(功) ええ。妻に児童発達支援管理責任者の資格を取ってもらい、子どもの教育に情熱を注いできた二人で起業することを決めたんです。そして、2025年4月にSRETAN HOUSEを立ち上げました。ちなみに「SRETAN」とはクロアチア語で「幸せ」という意味。私たち家族も利用者様のご家族も、みんなが集える「幸せの家」にするという決意を込めました。 
 
 素晴らしい名称ですよ。具体的なサービスについても教えてください。 
 
小林(直) ここは児童発達支援・放課後等デイサービスで2歳から18歳までの発達凸凹のお子様に支援をしています。お預かりする時間は午前10時から午後2時まで。これは、息子のように不登校のお子さんの居場所になるためなんです。 
 
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小林(功) 弊社の最も大きな特徴は数多くの大型木工遊具が設置してあること。一つひとつ職人さんに手づくりしてもらった世界でここにしかない遊具で木育プログラムをご提供しています。 
 
 施設の中は木のいい香りでいっぱい。見たこともない遊具もあって驚きました。 
 
小林(功) ありがとうございます。例えば巨大な「マーブルラン」は弊社自慢の遊具なんです。ビー玉が転がる様子を追うことで、遊びながら視覚や聴覚を刺激できるんですよ。他にもうんてい、階段、はしご、トンネル、すべり台、ログハウスなどを設置しています。あえて少し頭を下げないとぶつけてしまう設計にするなど、子どもたちの運動能力や、仲間とコミュニケーションを取る力を伸ばす工夫を凝らしているんです。