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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

自然を見て感じて考える 自主性を伸ばす保育園
社会福祉法人芳雄会/みのり保育園 理事長 芝﨑章吾

 
プロフィール 千葉県出身。学業終了後、生命保険会社に就職し、長年にわたり経験を積む。その後、両親が立ち上げた(福)芳雄会の運営に参画。高齢の両親に代わって理事長職に就任して以降、培ってきたビジネス現場のノウハウを活用して、さまざまな改革を考案、実現している。【ホームページ
 
 
 
千葉県浦安市の「みのり保育園」「ふたば保育園」は、自然を保育に取り入れた活動が評価され、千葉県自然環境保育認証制度の認証を受けた保育園だ。園を運営する社会福祉法人芳雄会の芝﨑章吾理事長は、イベント色の強かった行事を廃止し、その分子どもたちの興味を引き出すため、実験や観察など理系の教育を重視するほか、園児一人ひとりに担当の保育士をつけるなど、独自の取り組みで革新的な保育を実現している。子どもたちの可能性を大きく広げるその取り組みについて、詳細をうかがった。
 
 
 

理系の体験教育に力を入れる保育園

 
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インタビュアー 千葉真子(陸上指導者)
千葉 千葉県浦安市でみのり保育園、ふたば保育園、めぶき保育園を運営する社会福祉法人芳雄会さん。今日はみのり保育園で芝﨑理事長にお話をうかがいます。まず印象的だったのが、園庭でたくさんの野菜を栽培していることです。
 
芝﨑 浦安市には農家がなく、子どもたちが土に触れる経験をなかなか持てませんが、幼児期に自然と触れ合うことは、子どもの成長にとって大事なことですからね。自然を取り入れた保育が評価され、今年2023年から千葉県で始まった千葉県自然環境保育認証制度重点型の認証を受けているんですよ。
 
千葉 自然とたくさん触れ合うことで、感性が豊かになりそうです。芳雄会さんでは、理系の体験教育に力を入れていると聞いています。これについても具体的に教えていただけますか。
 
芝﨑 野菜嫌いな子どもは多いですが、栽培以外にも興味を持たせるアプローチがあると思い、収穫した野菜はタライに水を張り浸けていきます。すると子どもたちは自ずと、地上にできるものは浮く、地下にできるものは沈むという法則に気が付くのです。だから自分たちで栽培する必要があるのです。千葉さんは果物電池をご存じですか。小学校の授業で体験したと思います。そこで収穫した野菜や果物に亜鉛板と銅板を差し込み、導線でつなげて電気を通し電球を光らせます。今はメロディーオルゴールを使っていますが。このような実験から発電に興味を持った子どもたちが、風力・水力・火力・太陽光発電を経験し、今年は自分で自転車のペダルをこいで発電し、クリスマスツリーの電飾を点灯させることに挑戦するなど、多彩な実験を体験することで、興味を持つことが学習意欲につながり、小学校への接続になるようアプローチしているんです。