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タグ:金融

  • 月刊ブックレビュー  vol.88  『日本金融百年史』 書評にはいろいろなスタイルがあって、評者の場合、「この本は何をしようとしているのか」を言い表せる大枠がイメージできないと、要は一定のメタな立ち位置が育たないと筆が動かない自覚があります。この点で、本書は最後まで困りました。
    書かれてある内容はひたすら興味深く、わかるところは「へえぇ!」とか「マジで!?」とか、「そうだよなぁ、そうなんだろうなぁ」とか思いながら読めます。知らない事柄が出てくる箇所はカッコ書きの注釈も頼りにひたすら勉強させてもらいながら読めます。情報が膨大に詰まった本なのです。

  • ファクタリングと就業不能保険 ~金融・保険業の時代対応に関する一考察~ 先月20日、日刊工業新聞17面に「就業不能保険 対象広く」と題した記事が載った。袖見出しは「東京海上日動 軽度のケガ・コロナも」。横見出しは「若年層の利用拡大狙う」である。また、その隣には「中小の売掛債権回収 クレディセゾン ウェブ対応、翌日入金」という記事が並んだ。大きくて三段、せいぜい四段扱い程度の記事だったと記憶するが、ある意味、感染症蔓延状況下の世相を象徴する眺めだった。

  • 口座手数料導入が示唆するもの ~銀行は何をしてきたか~ 年8回行われる日銀の金融政策決定会合。今年は1月20日に初回が開かれる。その際、長年業界で検討されながら、りそな銀行を除いてはどの銀行も実行していない「口座(維持・管理)手数料の導入」について、容認のサインととれる発言が出るかどうか。

  • 貧テックとしてのフィンテック ~グロスからネットを切り出せ~ 冒頭から私事で恐縮だが、水道光熱費や社会保険料などの公共料金は現金で払う派である。自動引落しにはしていない。毎月ポストに投函される請求書をコンビニに持っていき、店頭で支払う。レジのパネルに表示された「OK」ボタンを押してお金を渡すとポンポンポンと日付入りの受付スタンプを店員が押してくれる、あの感覚が好きである。

  • 保険窓販手数料の行方 ―銀行と情報開示の問題をめぐって― 将来のために少しでも資産を増やしたい。でも、銀行に預金しておくだけでは、微々たる利息しかつかない。日本ではそんな時代が続いている。

  • 中古住宅の今、そしてこれから ~性能向上リフォームがひらく可能性~ 住宅金融支援機構は今月1日、「【フラット35】リノベ」の取り扱いをスタートした。【フラット35】リノベとは、長期固定金利住宅ローン【フラット35】の借入金利を一定期間引き下げる制度だ。利用者が中古住宅を購入して性能向上リフォームを行う場合、または、住宅事業者により性能向上リフォームが行われた中古住宅を購入する場合に、この制度を利用できる。

  • ヘリマネと28兆円のゆくえ ~言葉のブームに終わらない成果が問われる~ 今月21日、日銀の金融政策決定会合が行われる。6月の同会合で、金融緩和策については現状維持という方針が決定され、7月29日にはやや踏み込んで金融緩和策を強化する決定が行われた。今月の会合では、これまでの金融緩和策について、総括的な検証を行うとされており、その決定内容に注目と期待が高まる。

  • マイナス金利はどこへ行く? ~6月中旬の金融政策決定会合に注目~ 日銀は4月28日の金融政策決定会合で、物価上昇率2%の到達時期を先送りするとともに、追加緩和を見送ることも決定した。事前に「追加緩和があるのでは?」との観測と期待が広がっていた市場は、肩透かしを食らった格好となり、株安・円高が一気に進行した。

  • 日曜オリジナルドラマ「連続ドラマW しんがり~山一證券 最後の聖戦~」 山一證券破綻の真相究明に挑んだ社員たちの戦いがドラマに  1997年11月、日本

  • 異次元緩和のその後 ~追加緩和から1年、第2弾はどうなる?~  ◆異次元緩和の出発点  2013年4月4日に発表された日銀の「異次元金融緩和」。2012年末で138兆円だったマネタリーベースを2年間で2倍に増加させ、資金供給量の拡大による期待