
インタビュアー 宮地真緒(女優)
山本 私は通信業界の営業職をメインに、幅広い業界で経験を積んできました。故郷の三重からここ、静岡に転居したのも、以前の職場の転勤がきっかけでした。会社員として携帯キャリアや家電量販店などの取引先の皆さんと関わる機会が多くあり、さまざまな相談を受けるようになっていったんです。そうこうするうちに「現場の人材を取りまとめてほしい」というような声があがり、半ば独立を促されるような形になりまして(笑)。
宮地 山本代表の中に、リーダーの素質があると見込んでのことなのでしょうね!
山本 いえいえ(笑)。ただ私自身、現場で働きながら不満を感じている部分も多くありました。率直に言って、多忙な業界でありながら、相応な対価が得られているのか疑問に感じていたんです。スタッフをまとめ、共に働きながら少しずつでも現場の課題を解消していければという思いも、立ち上げの契機となりました。今でも店舗スタッフとして接客や雑用をこなすことも多く、代表とは名ばかりですよ。

山本 はい。現場で起きているトラブルもできるだけ自分の目で見て把握し、働きやすい環境づくりにつなげたいと考えています。実際にある現場でトラブル続きだったスタッフが、環境が変わった途端すごく頑張れるようになりました。現場や仕事内容でのマッチングもありますからね。それも現場でスタッフを見ていないとわかりません。「人を見放したくない」というのが私の思いです。