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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

行列のできる鰻の名店
伝統の味と本気の仕事

 

家族のようなスタッフたちの幸せを願う

 
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水野 長い歴史を持つ老舗の跡継ぎとして生まれ、現代でも好まれる店をつくりあげた土井社長。今後の展望などはいかがでしょう? 目指す方向について知りたいです。
 
土井 先代たちから受け継いだ鰻に対する思いや技術を大切にしながら、新しい取り組みにもチャレンジしたいですね。飲食店としての目標は、店舗数の拡大です。異業種交流会などに参加していろんな方からお話をうかがっています。しっかりした職人を育ててからの話ではあるものの、次は神戸への出店を考えているところです。
 
水野 土井社長の思いを受け継いでくれて、新しい店を任せられる職人さんの育成が重要ですね。
 
土井 はい。自分の目が行き届かないと、店を増やしても意味がありません。今いる番頭は私の思いを全部受け継いでくれて、仕事に対して私以上に妥協しないんですよ。一生、自分の右腕でいてほしい人物です。彼をはじめ、スタッフたちを幸せにすることも目標ですね。
 
水野 お客さんと同様、スタッフの皆さんのことも大事にされているのですね。
 
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土井 スタッフは全員家族だと思っています。ですから、彼らを幸せにしたい。心や時間の余裕はお金がある環境から生まれやすいので、自分の儲けとは関係なく、まずは売り上げを伸ばすことが肝要です。結果は、おいしいものを出していたら自然に付いてくるはず。まだまだ、精進していきますよ!
 
水野 素敵な考え方ですね。仕事を楽しんでおられることが伝わってきます。
 
土井 卸売業だった頃は、鰻を卸したスーパーや百貨店の担当者様から、評判を間接的に聞くだけでした。しかし今は店舗を構えたので、直接お客様から喜びの声を聞けて本当に嬉しいです。こちらが本気でやっている分、本気の評価で返ってくることに手応えを感じていますね。
 
水野 鰻は扱いが難しく、大変な仕事だと思います。でも、これほど愛されてきた食材ってなかなかありません。鰻は日本が世界に誇れる素晴らしい食文化だと思います。それを受け継ぎ、一時は辛い経験もされたのに、また立ち上がられた気概に感動しました。お話も、出していただいた鰻も最高でした! 本日は豊かなひとときを、ありがとうございました。
 
 
 
「仕事を楽しむ」とは‥
お客様からの「おいしかった」という声や笑顔をダイレクトに感じられるようになり、この仕事は楽しさを実感しています。自分が本気で取り組んだ仕事に対して、お客様が思いを返してくださるのが嬉しいです。
(土井貴史)
 
 :: 会社概要 :: 
  ■ 社名 株式会社土井活鰻
■ 伏見稲荷本店 〒612-0011 京都府京都市伏見区深草鈴塚町2-2 豊和マンション1F
■ 祇園八坂店 〒605-0821 京都府京都市東山区鳥居前町南入清井町492−19
■ 事業内容 鰻店の運営
■ 設立 平成30年3月
■ 従業員数 20名
■ ホームページ https://doikatsuman.net/
https://doikatsuman.jp/